それってつまり結局は

TEAM NACSとジャニーズのブログ。

兄弟構成から見るジャニーズ76名~第一子・間っ子・末っ子・ひとりっ子〜

 


今年2月頃からありがたいことに昇格し、仕事のチーム内の中間管理職となりました。更に4月にはなかなか個性的な(最大限に言葉を選んでいます)方が異動してきて、中間管理職1年目の私はあくせくする日々です。

 

「とりあえず任せる!」と信頼して実践させてくれる上司の負担を減らしたいのですが、大体が年上の他のメンバーに指示を出して、仕事をうまく回すことは難しい!誰に何の役割を割り振ればみんながいい気持ちでスムーズに仕事ができるのだろうと思い、ふと思い立って今更ドラッカー先生の「マネジメント」関連の本を読み漁りました。すると、チームを一つの小さな会社と見立てて、チームをマネジメントしようとすると結構うまくいく!自分なりの「もしドラ」中なんですが、ドラッカーやっぱすごいよ!色んな業界に置き換えられる!

 

そういった本を読んでいると、世間は小さな組織がいくつも組み合わさってできていると実感しました。身近なところでいうと、家族も組織のひとつだなぁと思っていたところ、映画学校に通っていた時代に、心理学の授業を選択していて、その中で兄弟構成による性格を学んだことを思い出しました。

 

うちのチームで、内部の人からも間違えられたりするほど似た雰囲気の方がいて、そのふたりは、2つ年上の兄と4歳年下の妹がいるという同じ兄弟構成でした。なんとなく性格、雰囲気が似ているのには理由があったのです。しかし、仕事においては少し特性が違っていて、雑談はとても盛り上がっているこの2人、仕事で組むと意外とうまくいかなかったりする。

 

ますます兄弟構成が気になった私は、親しみがあり、且つ仕事においても勉強になるジャニーズグループの兄弟構成を調べてみました。グループというチームも立派な組織であり、様々な姿勢で統率する最年長、影のまとめ役ともいえる中間管理職、甘やかされたり怒られたり荒波に揉まれる最年少から成り立つもの。お兄ちゃんとして育った子が末っ子としての力を発揮したり、末っ子として育った子がリーダーシップを発揮したりする可能性があるのではないでしょうか。

 

以前私はこんな記事を書いたのですが。

 

jagaimo.hatenablog.com

 

jagaimo.hatenablog.com

 

中学生の半ばからつい2年ほど前までTEAM NACSに盲目だったことからジャニーズが勉強不足だったのでこの守備範囲だったのですが、最近仕事での立場が変わってから全てのグループに興味を持ち、レギュラー番組を軒並み録画し、Jrの番組も見るようになったのでだいぶ守備範囲が広がりました!去年夏から勢いのあるHey! Say! JUMPの伊野尾くんが、大泉さんファンということでとっかかりやすく、一気に同年代・年下へ興味が。Sexy Zoneのバラエティ感覚がツボで好きです。佐藤勝利くんの言葉のチョイスと松島聡くんの期待を裏切らないレスポンスが好き。「真夜プリ」も見始めてキンプリをようやく把握しました~!個人的に岸くんと森田美勇人くんが高校時代に仲の良かった後輩に似ていて応援。同年代~年上であるキスマイもA.B.C-Zもトークが安定してるから、番組を見てるとメンバーの立ち位置がすんなり入ってきて、もうもう、ジャニーズって面白い!そこで、今回はSMAP以降のデビューグループ+山P、斗真くん、風間くん、中山優馬くんも入れた総勢76名でなるほどなぁと見ていくだけの完全なる自己満です。

 

兄弟構成は、下の兄弟のみがいる「第一子」、上と下両方に兄弟がいる「間っ子」、上にのみ兄弟がいる「末っ子」、兄弟のいない「ひとりっ子」に分けられます。今回こちらジャニーズ 兄弟~はじめっ子・間っ子・末っ子・一人っ子~まとめてみた - Yahoo!知恵袋のまとめを参考にさせていただいた結果、76名中、「第一子」は23名、「間っ子」は13名、「末っ子」は33名、「ひとりっ子」は7名でした。(正しくない方もいるかもしれませんが、全部を調べることができず…)

 

まず、兄弟構成のそれぞれの特徴についてご紹介します。


第一子

  • 面倒見がいい
  • 我慢強い
  • 責任感が強い
  • しっかり者
  • 同性の兄弟がいる場合は、「男は強くあるべき」など固定概念が強い
  • 異性の兄弟がいる場合は、自然と異性を思いやる人になる

例:木村拓哉村上信五、中丸雄一、藤ヶ谷太輔菊池風磨など

 

間っ子

  • 目立ちたがり屋
  • 甘えん坊でもあり、自立心が強い
  • 空気が読める
  • 争いごとは面倒くさいので嫌い
  • 同性の兄弟がいる場合、同性からの人気が高くなる
  • 異性の兄弟がいる場合、より一層世渡り上手で、まとめ役に向いている

例:山口達也、井ノ原快彦、亀梨和也山田涼介河合郁人など

 

末っ子

  • 甘え上手
  • 要領が良い
  • チャレンジ精神がある
  • 放っておけないという印象を持たれる
  • 同性の兄弟がいる場合、一点集中型で生涯プレイヤー型になる
  • 異性の兄弟がいる場合、モテる人になる

例:長瀬智也岡田准一松本潤、知念侑李、小瀧望

 

ひとりっ子

  • 芯が強い
  • マイペース
  • 争いごとが嫌いというより無関心
  • 気配りが少し苦手
  • 明るい性格か暗い性格か、二極化する
  • 独創的な世界観があり、芸術性が高い

例:城島茂手越祐也岡本圭人北山宏光中島健人


上記は、なんとなくそれっぽく見える人をピックアップしてみました。兄弟が同性か異性かでも少し違うようです。ちょっと面白くないですか?それでは、グループの中で兄弟構成立場がどんな関係性をうんでいるか見てみました。

 

SMAP

f:id:JaGaimo:20160705221530j:image

f:id:JaGaimo:20160705221509j:image

最年長→中居正広(末っ子)
最年少→香取慎吾(第一子)


SMAPは第一子と末っ子からなるグループでした。中居くんとつよぽんが同じ三人兄弟ですが、中居くんは末っ子、つよぽんは第一子。しかし、グループでの立場はまるで逆(笑) 吾郎さんとつよぽんロハスコンビとして同じようなほんわかした雰囲気なのは、女兄弟がいるからでしょうか。しかし、つよぽんは弟さんもいるそうですが、同じく弟を持つ木村さんとは違うタイプに見えます。というより、あまりのマイペースさにつよぽんはひとりっ子かと思ってましたw 慎吾くんは第一子ですが、グループでは末っ子力を発揮。お兄ちゃんしてるイメージができません…。

 

  • しんつよ  草彅×香取 (第一子×第一子)

共に第一子シンメ。第一子同士はお互いの苦労が共感できるので安定した関係を築けるそうです。末っ子育ちのリーダーに怒られることもあったでしょうが、二人で強くなれるタイプ。また、つよぽんが自由人なので、慎吾くんがお兄ちゃんみたいにお世話する一面がたまにあり、慎吾くん本来の第一子の性質が出せるのも、ストレス解消となっているのかも?

 

TOKIO

f:id:JaGaimo:20160705221701j:image

f:id:JaGaimo:20160705221647j:image

最年長→城島茂(ひとりっ子)

最年少→長瀬智也(末っ子)

 

なんと第一子がいない!あんなに男らしくて頼りになる5人なのに!兄ぃと呼ばれる山口くんだけ、実生活でも下に兄弟がいるようで納得。城島リーダーと松岡くん、ひとりっ子なんですね。松岡くんは山口くんというお兄ちゃんが出来て嬉しかっただろうなぁ!自身も後輩から慕われるアニキ肌だし。子供の頃にお兄ちゃんへの憧れがあったのかも。太一くんと長瀬くんのお姉ちゃんがいる末っ子にはなんか納得。DASHを見ていても、みんなで色々やる中、結局他のメンバーに手を貸してもらってるようなイメージ。城島リーダーは色々通り越してお母さんやおじいちゃんなイメージなので性格は独自のものかしら?

 

  • リセッタコンビ  城島×山口 (ひとりっ子×間っ子)

この組み合わせはお互いに最もかけ離れた兄弟環境で育ったということで、お互いを尊重できるそうです。鉄腕DASHを見ていても、どちらも器用だし博識がありますが、二人ともそれを誇示しようとせず、協力し合っているため、最も早く作業を進められるコンビに見えます。ちなみに松岡くんと山口くんも本当の兄弟のように仲良しに見えるので、この組み合わせは信頼できそう。

 

V6

f:id:JaGaimo:20160705221741j:image

f:id:JaGaimo:20160705221758j:image 

最年長→坂本昌行(末っ子)
最年少→岡田准一(末っ子)

 

剛健のみが第一子。グループとしてはお兄ちゃんな坂長コンビは末っ子。そんな坂長が大好きな岡田くんも末っ子。そして第一子と末っ子に挟まれ、実生活でもグループでも間っ子なイノッチ。男女どちらの兄弟もいるし、もはや中間管理職のプロとも言えるイノッチが人に好かれるのは、空気が読める間っ子だからでしょう!一見、第一子のように見えない剛健ですが、カミセンでいる時の岡田くんへの対応は持って生まれたお兄ちゃん気質が垣間見れる気がします。

 

  • 坂長  坂本×長野 (末っ子×末っ子)

末っ子同士は仲良くなるのは早いようなのですが、お互い心のどこかに「甘えたい」気持ちがあるため、その後どちらかが舵取りの役割をしなければうまくいかなくなってしまうコンビだそう。坂長の場合は、長野くんが坂本くんを軌道修正させるイメージで、結果的に舵取りをしているように見えます。長野くんも末っ子なので甘えたいはずですが、下のメンバーから甘えられまくっているため、食に関してだけは末っ子らしく我が道を突き進んでいるんでしょうか(笑)


KinKi Kids

f:id:JaGaimo:20160705221837j:image

f:id:JaGaimo:20160705221856j:image


はい同じ〜!どこまでも同じ〜!知ってた〜!異性のいる末っ子の性格としては目上の人の言うことは素直に聞くけど、自分の好きなことだけをやりたがる傾向があるそうで。お二人共、きちんとやるべき仕事をやる反面、好きなことも仕事でできているイメージ。末っ子×末っ子の二人で仲はいいけどお互い甘えたがりでバランスをとりにくいという性質がある反面、男女の場合は子供が産まれてバランスが取れると、いい家庭を築くそうです。光一くんと剛くんにとって、子供のような大事な存在は「KinKi Kids」というグループではないでしょうか?グループへの責任感や大事に育てることを協力することで、どちらかが舵取りをしているようには見えないですが、揃って進むことができるのではないでしょうか。


f:id:JaGaimo:20160705221929j:image

f:id:JaGaimo:20160705221943j:image


最年長→大野智(末っ子)
最年少→松本潤(末っ子)

なんとSMAPと同じく第一子と末っ子のみ!売れる5人組の特徴なのでしょうか…?末っ子3人組は3人とも2歳上のお姉ちゃんがいるとのことで、ここまで同じ兄弟構成がいるのも珍しいのでは?性格は違うように思えるけどなんだか波長の合う櫻葉コンビは共に第一子。SMAPと同じくリーダーは末っ子ですが、実際に場を仕切ったりするのは翔くんという第一子が多いように感じるので、ここは兄弟構成が割とそのままグループ内に反映していそうです。

 

  • にのあい  相葉×二宮 (第一子×末っ子)

末っ子と第一子の組み合わせはベストだそう。第一子が甘えてくる末っ子を面倒くさがったりすると崩れがちなコンビだそうですが、相葉さんは持って生まれた優しいお兄さん気質でニノの愛のある毒を全て受け入れてるのでオールオッケイ。しんつよ同様、年上の相葉さんを年下のニノが引っ張る一面もありますが、相葉さんが唯一「お前!」と乱暴な口調ができるところを見ると、性格というより性質でマッチングしている印象の二人。

 

タッキー&翼

f:id:JaGaimo:20160705223120j:image

f:id:JaGaimo:20160705223130j:image


はい同じ〜!しかし、タッキーにはお兄ちゃんもいるそうで。二人ともほんわかした雰囲気ですが、タッキーは色々とJrの面倒を見ているので男兄弟がいることが納得。末っ子同士は舵取り役がポイントですが、男兄弟のいるタッキーが何かと率先してやりそうなイメージ。どちらかというとタッキーから翼くんへの愛が大きそうなので、末っ子同士ではあるものの、タッキーがお世話役、翼くんが甘え役というように役割分担がしっかりできていそうで、バランスが取れているのではないでしょうか。

 

NEWS

f:id:JaGaimo:20160705223155j:image

f:id:JaGaimo:20160705223204j:image

最年長→小山慶一郎(末っ子)
最年少→手越祐也(ひとりっ子)

 

これはかなり珍しい!末っ子とひとりっ子の2:2!みんな比較的甘やかされて育っている!実生活では末っ子の小山くんが、リーダーとして奮闘しながら「メンバーはみんな我が強い…」と零していたのを思い出して、かなり納得しましたw コヤシゲ・テゴマスに分かれると、どちらもひとりっ子に主導権が渡りがちな雰囲気です。特筆すべきは手越くん。血液型で判断するわけではないですが、B型のひとりっ子というスーパーマイペースな星のもとに生まれ、それをそのまま体現。見ていてもはや痛快!

 

  • コヤシゲ  小山×加藤 (末っ子×ひとりっ子)

基本的に自己完結型なひとりっ子は、甘えてくる末っ子の相手をするのが時々面倒になることも。しかし、小山くんは例えシゲアキ先生に構ってもらえなかったとしても、おそらくめげないはず。そのうち小山くんは自然と末っ子特有の「放っておけないという印象」を発揮し、シゲアキ先生も、ひとりっ子特有の多少気が遣えない部分が出ても許してくれる小山くんといると、自然体でいられるのでは?何よりお互いがお互いを可愛がっているように見えるので、どっちも自由にするというよりは、どっちかがドジな時はどっちかが助ける切り替えが上手くいってそうです。


関ジャニ∞

f:id:JaGaimo:20160705223233j:image

f:id:JaGaimo:20160705223251j:image
最年長→横山裕(第一子)
最年少→大倉忠義(第一子)


人数が多い割には、全体で一番多かった末っ子がわずか1人。逆に比較的少ない間っ子が2人いる、結構珍しいパターン。また、最年長の横山くんと最年少の大倉くんが同じ男三兄弟の第一子で、間っ子のすばるくんや下に妹さんがいる錦戸さんも含めると7人中半数以上の4人が、自分も含めて男三兄弟の立場。面白い中にも男らしさがある関ジャニのイメージはこの4人が大きい気がします。その中で無邪気に立ち振る舞う、お姉ちゃんがいる末っ子の安田くん。彼がどこか異質な理由がわかった気がします。

 

  • ヨコヒナ  横山×村上 (第一子×第一子)

しんつよとは少し違う第一子コンビな雰囲気は、同性のみの中で育った同学年の二人ということが大きいでしょう。第一子は、初めはひとりっ子状態だったのに、下の兄弟ができて状況がガラリと変わる経験を子供ながらにしておりその苦労を共感できるので同志といった関係性になりやすいようです。同じ気持ちになれる二人の間に入るのは、独自の路線を行く傾向のある間っ子のすばるくん。自立心のある間っ子と仕切り気質の第一子では、間っ子が素直に甘えられる場合に良い関係性を築けるということで、三馬鹿トリオの絶妙なバランスに納得。

 

KAT-TUN

f:id:JaGaimo:20160705223312j:image

f:id:JaGaimo:20160705223318j:image

最年長→中丸雄一(第一子)
最年少→亀梨和也(間っ子)

 

3人バラバラです。男兄弟の間っ子で育った亀梨くんに比べて、ガツガツいかない印象の女兄弟の中で育ったロバ丸。二人の妹さんを持つ中丸くんの「頑張れお兄ちゃん…!」的なエピソードは以前見かけたことがあり、その時は「意外だな」と思っていたのですが、「シューイチ」を見ているうちに納得してきましたw 少し謎なのは、亀梨くんの時々出る末っ子っぽいトンチキ具合は、KAT-TUNの中で形成されたものかしら…?男三兄弟ではなかなか形成されなさそうな気がします。

 

  • ロバ丸  中丸×上田 (第一子×末っ子)

にのあいと同じ第一子と末っ子のベストコンビ。にのあいと比べると、第一子の兄弟が同性か異性かの違いがあるように思えます。弟のいるお兄ちゃんが相葉さんで、妹のいるお兄ちゃんが中丸くん。それに加えて、かつて中性的な雰囲気だった上田くんの立ち振舞がポイント。中丸くんを困らせるかのように気を引いてみせたり、ツンデレで無邪気なわがままぶりが弟というよりかは妹みたいなイメージ。中丸くんが弟のいる第一子だとこういうロバ丸の雰囲気は出なかったように思うので、需要と供給がマッチしているような感覚です。

 

Hey!Say!JUMP

f:id:JaGaimo:20160705223334j:image

f:id:JaGaimo:20160705223340j:image

最年長→薮宏太(末っ子)
最年少→知念侑李(末っ子)

 

さすが大所帯、第一子からひとりっ子まで全て揃っている上に、兄姉弟妹の全ても網羅。兄弟のいる8人中6人に女兄弟がいて、更にそのうち伊野尾くん以外はお姉ちゃんがいる。グループとしてほんわか甘え上手な雰囲気が強いのはそれが理由でしょうか?また、髙木くんと八乙女くんが異性の混じった4人兄弟で、平成生まれにしては兄弟が多いかと。異彩を放つ岡本くんですが、幼い時にイギリスに単身留学したり、ほとんどJr経験がないのにデビューしたりと厳しい環境に置かれることが多いけれど、乗り切る力にはひとりっ子特有の芯の強さを感じます。

 

  • やまちね  山田×知念 (間っ子×末っ子)

この組み合わせは上記にはないコンビ。というのも、自立心の強い間っ子と依存心の強い末っ子は相性があまり良くないそうなのです。しかし、下にも兄弟のいる間っ子が第一子的な面倒見を発揮するとうまくいくそうで。何より知念くんが女の子のように可愛いのが最大のポイントでしょう!くっついてきたり構ってちゃんだったり、甘えん坊の王道な知念くんに対し、妹のいる山田くんは愛でる以外の術はなく、「かわいいかわいい」と喜んで面倒を見ているようなイメージ(笑)。知念くんが甘えん坊な限り相性が悪くなることはなさそうなので今後も安泰なはず。

 

Kis‐My‐Ft2

f:id:JaGaimo:20160705223421j:image

f:id:JaGaimo:20160705223429j:image

最年長→北山宏光(ひとりっ子)
最年少→千賀健永(第一子)


こちらも全てを網羅!しかし、兄姉弟を持つ人はいますが、妹がいる人がいない!妹がいる兄は女の子を可愛がるということが自然と出来る一番のモテ系です。しかし、その経験が無いこのグループだからこそ、「キスマイBUSAIKU」で女の子への対応にあくせくしていて面白いのか!と大発見。面倒見が良さそうな北山くんがひとりっ子とは意外でした。いきなり沢山の弟が出来て、心の中ではとっても嬉しいはずです。

 

  • みやたま  宮田×玉森 (間っ子×第一子)

第一子は責任感のある反面、潜在的に「本当は甘えたい」という思いがあるからか、「自分を好きと言ってくれる人」を好きになりがちだとか。ちゃんと愛情表現してくれる宮田くんに対して、下に兄弟ができる前のひとりっ子状態の時のようなツンデレを発揮する玉森くん。間っ子は甘える事も、甘えさせることもできる器用なタイプですし、玉森くんのツンデレに宮田くんがその都度対応できる力を持っているのでバランスはバッチリ。

 

Sexy Zone

f:id:JaGaimo:20160705223441j:imagef:id:JaGaimo:20160705223448j:image

最年長→中島健人(ひとりっ子)
最年少→マリウス葉(末っ子)


風磨くんとマリウスくんが三人兄弟、勝利くんが4人兄弟と、昨今にしては兄弟が多い!特に勝利くんは上のお兄ちゃん2人が双子とのことで、かなり珍しいのではないでしょうか。ケンティーがひとりっ子だと知った時にすぐ浮かんできたのが手越くん。なんか似てます、二人。しかし手越くんと違い、グループでは最年長のケンティー。下の三人が実生活でも末っ子ということで、微笑ましい限りです。

 

  • ふまけん  中島×菊池 (ひとりっ子×第一子)

夢見がちなひとりっ子を現実的な第一子が受け止めることができればいいコンビになるそう。ケンティーには可愛い弟が三人もできたことでお兄ちゃんとしての役割が生まれ、さすがのラブホリ先輩も夢を見すぎないことも大きいでしょう。実生活でも小さい弟妹の面倒を見ている風磨くんとひとりっ子のケンティー。ひとりっ子は自分と違うタイプに好意を持つという傾向があるというので、下の三人の面倒を一緒に見る相手としてはいいコンビだったのでは?

 

A.B.C-Z

f:id:JaGaimo:20160705223519j:image

f:id:JaGaimo:20160705223524j:image

最年長→五関晃一(間っ子)
最年少→橋本良亮(末っ子)

 

総数の中でも比較的少ない、間っ子が過半数。更に、全員に女兄弟がいる!少し意外でした。はっしーにはお姉さん、他の4人には妹さんがいるということで、実は一番モテ男が揃ったグループなのかも?優しいのかドSなのか、五関様が醸し出す不思議な魅力は、姉妹に囲まれて育ったからでしょうか。同じく二人の女兄弟がいる塚ちゃん、妹さんが二人いるそうですが、全く想像できません…。男兄弟がいないという反動であんなに色々とアウトなんでしょうかw

 

  • はしとつ  戸塚×橋本 (間っ子×末っ子)

やまちねに続く異色コンビ。しかし、こちらも負けず劣らずのカップル並みのタッチの多さ。やまちねは山田くんが知念くんを可愛がるベクトルのほうが強く感じますが、はしとつは、はっしーがとっつーを慕うベクトルのほうが強い印象。とっつーはみんなに好かれるので、嫉妬や束縛をしがちな性質を持つ末っ子のはっしーは「とっつーを独り占めしたい」とA.B.C-Z加入前から猛烈アピール。そして同じグループになったことで、自分を慕ってくれる後輩の中でも「特に可愛がってあげたい」という第一子的な性質がとっつーの中で強くなったと思うので、同じグループになれてより一層うまくいくコンビになったのでは?

 

 

ジャニーズWEST

f:id:JaGaimo:20160705223600j:image

f:id:JaGaimo:20160705223606j:image

最年長→中間淳太(第一子)
最年少→小瀧望(末っ子)


同じ7人組の関ジャニ∞、Kis‐My‐Ft2と比べると圧倒時な末っ子の数。どうしても並べたくなってしまう関ジャニ∞ジャニーズWESTですが、関ジャニ∞は面白さから男気が見える一方、ジャニーズWESTは面白さからほんわかした面が垣間見える気がするのは、末っ子の数や女兄弟の数が多いからでしょうか。グループとしても実生活としても末っ子な小瀧くん、お姉さんに溺愛されているとか。流星くんの妹さんお二人がE-girlsなのは有名ですが、グループきっての高身長・イケメン二人がモテ系な理由が分かります。

 

  • ツインタワー  藤井×小瀧 (第一子×末っ子)

ロバ丸以来の女兄弟を持つ第一子×末っ子コンビ。しかし、こちらは雰囲気が似ていて本人達も「遠くから見たらどっちか見分けにくい」と公言しているほど。特に何かをしなくてもずっと一緒にいれるらしい二人。末っ子は無意識に頼れる人を欲していますが、異性の兄弟がいる場合は頼りきりになるのではなく、自分も一緒に頑張ろうとする傾向もあるそうなので、自分と似た人だと一緒に物事がしやすく、居心地の良さを感じているのでしょうね。

 

ソロ組

f:id:JaGaimo:20160705223707j:image
やまとまコンビが第一子、優馬くんは間っ子、風間くんは末っ子。風間くん以外はご兄弟のお顔を見る機会がありましたが、揃って美形。山PはNEWSでもお兄さん的な立ち位置のイメージで、ソロになった後も共演した後輩を可愛がるイメージなので、第一子っぽいんですが、斗真くんは上から好かれる末っ子っぽい印象。優馬くんは既にHey!Say!JUMPとしてデビューしている仲良しやまちねコンビとも伸び伸びNYCで活動していたので、間っ子の空気を読む力が発揮されたのでしょうか。風間くんは第一子の相葉くんとの交友を見ていると、愛され弟キャラを感じられます。


ちなみに、どんな年齢差の兄弟が多いのかを見てみると…。

 

f:id:JaGaimo:20160705223805j:image

2歳上のお姉さんを持つ人が断トツに多い!該当者は稲垣吾郎岡田准一大野智二宮和也松本潤、増田貴久、上田竜也、知念侑李など。そしておそらく、その2歳上のお姉さんの影響でジャニーズに履歴書を送ったor送られたパターンが多いはずです。もはやジャニーズに入るにはイケメン且つ2歳年上のお姉さんが必要かもしれません。

 

男兄弟で一番多いのは4歳年下の弟さん。該当者は相葉雅紀生田斗真玉森裕太藤ヶ谷太輔亀梨和也など。優しくてでも芯はしっかりしてて同性に好かれそうなメンツ。

 

やはり、10歳以上離れた兄弟は珍しいようで、一番離れているのは井ノ原さんの15歳下の弟さん、丸山くんの15歳下の妹さん。1回り以上だと翔くんの13歳下の弟さん、風磨くんの13歳下の妹さん、八乙女くんの12歳上のお兄さん。年の離れた兄弟は大体下が多い中、八乙女くんは上に離れた兄弟が。可愛がられただろうなぁ。

 

また、兄弟の数が一番多いのは自分も含めた5人兄弟の神山智洋くん。兄1人、姉1人、妹2人ということで弟さんはいないようなので兄弟コンプリートならず。続いて意外と多かったのが自分を含めた4人兄弟で、井ノ原快彦、亀梨和也錦戸亮高木雄也八乙女光佐藤勝利、濱田崇裕。4人もいればほとんどが男女入り交じる兄弟でしょうが、亀梨くんのみ男四兄弟!育ち盛りの食卓が大変そうです。

 

最後に、グループにおいて大きな役割を果たしている エースについても少しピックアップしてみました。今回のエースのおおまかな定義は「テレビドラマと映画の主演数が一番多いメンバー」です。露出が多いメンバー=グループの顔なのかな、と。

 

f:id:JaGaimo:20160707164049j:image

 

意外にも第一子が少ない!強い責任感で風を受けながら前を走るような木村くん・藤ヶ谷くんは、第一子というよりカリスマ性があるイメージです。母体が大きいこともありますが、末っ子が断トツに多い。末っ子は上の兄弟を見て育つので怒られないように要領よくできる反面、上の兄弟と比べられて悔しい思いをするのでハングリー精神が生まれるそうです。第一子は責任感は強いですが、同時に我慢強さもあり。どこか自分をセーブしてしまいがちなのでしょうか。 

中堅から若手グループに従って、間っ子とひとりっ子が増えます。先輩方が作ってくれた多様な道が定着した後にデビューしており、マルチさを求められる中、グループ内の立ち位置を把握でき、臨機応変に動ける間っ子や、もはやマルチを超越して他のグループにはいないような独創的なひとりっ子が強くなったのでしょうか。


さて、長々と書きましたが、今回調べてみて、兄弟構成を把握しているとグループの特性やメンバー同士の関係性がわかり易くすんなり入ってくる気がしました。個人的には、グループ内の仲のいいコンビがどうして仲がいいのか、醸し出す雰囲気がどうしてそうなのかが分かるような気がして、割とこの兄弟構成における性質の差を信用してます(笑)。

 

末っ子で育った人がグループを引っ張る立場だったり、長男で育った人が可愛がられる素直さを発揮したり、ジャニーズ特有のさすがの順応性でグループでは逆の兄弟構成になる場合も多く、そう考えるとグループってやっぱり第二の家族みたいなものなんでしょうね。出会えた奇跡が素晴らしい。

 

ちなみに、ジャニーさんは姉も兄も1人ずついる末っ子で、生涯現役プレーヤーとなる場合が多く、あまり管理者としては向いていないけれど、何か一つのことに飛び抜けた才能を発揮することが多いようです。派閥がなくなってきているという今、グループの垣根を超えて新しい組み合わせが見れることが楽しみです。また、次にデビューするグループはどんな構成になるのかも楽しみで、まだまだ目が離せません。

 

 

 

北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話 その2



  • 本気で続けようと思い始めたからこそ~ 2007年HONOR で解散の危機~


10周年を経ての本公演「HONOR〜守り続けた痛みと共に〜」では、他のメンバーが心配するほど、森崎さんと戸次さんの仲が悪くなってしまいました。戸次さん曰く、これはいい、これはおかしい、おかしいところは全部直してもらわないと納得出来ない、飲むということが若くて出来なかったと言います。


特典映像の稽古風景を見ると、目を合さずに「これはこうじゃないとおかしいんじゃないか」と静かに討論する、まさに冷戦状態 (笑) 。もちろん、お芝居に真剣だからであって、お芝居以外ではいつもどおりおバカで楽しそうでした。しかし、当時はそれぞれの立場ゆえに、史上最悪の険悪ムードに。その大きな要因には、みんなと同じように東京で仕事をしてみたけれど肌に合わず、北海道で頑張ろうと思っている森崎さんと、東京でピンの役者としても成長したい 4人とのがありました。

森崎: NACSのみんながどんどん全国で活躍の場をつかんでいく中で、自分もそうでなきゃいけないのかなと焦る日もありました。『 HONOR』の時は苦しかった。(中略 )台本に関して侃々諤々になるのはいつものことなんですけど、でもいつもだったら「いや、俺には正解が見えてるんだから、これで行かせてくれ!」って言えたんです。でもその時は言えなかった。「わかった、書き直してくる」って、全部引き受けてしまったんですね。追い込まれちゃって。当時の僕はみんなの要求を引き受けることが「余裕」なのだと思っていたけど、違うんですよね。余裕が無い中、自分そのものがどんどん削られていったんです。 *1


いつもどっしり構えて先を進んでくれていたリーダーが、その勢いを失い始めてしまった。 TEAM NACSの象徴とも言える存在の森崎さんですから、やはりチームの士気も担っていて。まさに、大学時代からの親友と、仕事仲間との間で感情が板挟みになっているピークだった気がします。

安田:色んな思いはありますよ。大学時代からですから、根っこからですからね。情だとか、好きとか嫌いとか、感情的なものとか。ビジネス的なこととか、後はやっぱり楽しいなっていうその純粋な思いとか色んな物がありますけど。利用するところは利用しないといけないし、純粋なものは純粋なままにしないといけないし。 (様々な思いが) マーブルな形でありますけどね。 *2


5人で舞台を作ることが、単純に楽しかった結成当初から、産みの苦しみに悩まされる現在。楽しさが少なくなってまでも、一緒にやるべきなのか。彼らはお互いが大事だったからこそ、本当に仲が悪くなることだけは避けたかったように感じます。そんな解散の危機に直面した時、「じゃあどうするのか」「やめるのか、やるのか」とそれぞれが自問自答したその時、彼らは「やりたい」と思ってくれました。

音尾:結局解散しないって言うことは、それぞれがそれぞれに TEAM NACSというものを大事にしているんだなぁと思うよねえ。 *3

安田:最近思ったの。どうしても「やらねばならん」って思うじゃん。例えば生活に追われてとか、仕事としてとか。逆にそれがプレッシャーになっちゃう時ない?俺はそういうことあるの。常にそう。で、ふと「これはやってもいいし、やらなくてもいい」って、自分どうすんのかな?って思ったら…やりたいんだよね。うん。 *4

戸次:決して集まりたい!あいつらに会いたい!って訳じゃないんだけど、でも集まれなくなったら寂しいんだろうなと思う気がするし、 5人で芝居してる時は誰よりも近い客として 4人を見てる。やっぱりファンだから!あの 4人のファンだから!*5

大泉:最終的には 5人で認められたいっていう思いがあるから。腹も立つんだけどね、物作っていればケンカもするし。やっぱりこう、身内感覚があるからさ。自分の身内には気を遣わないし、でも俺達は本当の親族でもないから腹も立つんだよね。だけどやっぱり身内なんだな。 *6


彼らは、自分たちでスタートさせたグループだからか、何かあった時に立ち止まって、振り返るのを恐れない人たちというか。大学時代の親友から続いている自分たちから教えてもらうことができたようです。


中でも、あれだけ森崎さんと冷戦状態だった戸次さんが考えたのは、打算的なことではありませんでした。

戸次:リーダーがいないとダメですよ。全然まとまらない。俺ももちろん NACSのことを愛してるけど、リーダーが一番愛してる。そんな人がリーダーだからリーダー足り得てるところがあるのね。ものすごいカリスマ性がある人でもないし、ものすごい才能がある人でもないんだけど、 NACSのリーダーはモリしかいないねって、それはもう他 4人の共通認識だと思いますよ。これはね、 NACSに入ってみないと分かんない。入ってみないとただのきれいな言葉に聞こえちゃうんだけど、実感としてそうありますね。 *7

戸次:みんなが何を考えてたかはわからないけど、俺の場合は、リーダーのことも考えた。もし辞めたら今リーダーどんな思いになるんだろうなって。俺に関しては半分以上ありましたね。あの人、森崎博之さんという人がいたから、やっぱり続けましょうと思った。*8


そして森崎さんも、そのリーダーである強さで見事に耐えました。

森崎:俺は向き合う方向がバラバラでもいいと思うけど、よく言う方向性の違いにも通じるんです。表裏一体なんです。でも、そこは僕は前向きに捉えて、守りながら攻めている …つもりだなぁ。*9


これは私の考えですが、 5人でのレギュラー番組「ハナタレナックス」が継続していて、集まってバカバカしいことをする機会があったのも大きかったと思います。


この時の決意が今までやってきた証であり、これからを左右するとわかった 5人は、続けることにこだわるようになってきます。

戸次: TEAM NACSのメンバーもそうですが、 ”続ける” ということが本当は一番難しくて、でもそれが何よりの目標なんですね *10



  • 続けるためにはどうするべきか~エースの風格~

ハイペースでは続かないことがわかった 5人は、より続けやすくするにはどうすればいいのかと考えるようになります。そして、本公演のペースを落とすように至ってくるのですが、最も関係が悪化していた「 HONOR」の2007 年から 2年後に行われた本公演を、大泉さんが「自分が作演出をやる」と名乗り出ました。


大泉さんがそれを名乗り出るまでには、戸次さんの存在も大きかったようです。元々思考が似ている戸次さんに、大泉さんは気持ちを吐露し、戸次さんも同じ気持ちを共有することで大泉さんの支えになっていたようです。

戸次:たぶん、メンバーの中で今あいつ (大泉さん) といる時間が一番長いのは俺だと思うんです。番組を一緒にやっていて、移動中とか宿とか VTRが回ってない時間に色々話すんですよ。そうすると自然と NACSの話題になって、『とにかく続けたい。そのために今何ができるか?何が問題なのか?』って、本当によく話すんですよ。単純に、自分よりもヤツのほうが NACSのことを考えてる。それを聞いて逆に驚くんですね。俺らって大泉が『もうやめよう』って言ったらなくなってしまってもおかしくないと思うんですよね、正直。ところが、そのカギを握っている大泉が、誰よりも NACSを続けたいという意思をみってることが、我々にとっては本当にありがたいし、嬉しい。 *11 

戸次:稽古場での空気が段々重たくなってきたのが、僕らが全国で仕事をするようになった 04年あたりからなんですよ。それが、 3作品も続いた。大泉もそれに耐えられなかったんでしょうね。そこでアイツは『もう一度、学生の時みたいに、とにかく楽しい稽古がしたい』って言ったんです。そのために、脚本会議をしない形で公演を迎えたいと。で、残されたメンバーで、リーダーの代わりにホンが書けて、演出もできる人間は誰だと考えた時、僕は大泉しかいないと思ったんです。 *12


次の本公演を誰が担当するのかという会議は、劇場の予約をおさえるために「 HONOR」の公演からわずか半年後に行われました。その時、戸次さんの後押しもあり、勇気を持って名乗り出た大泉さんには忘れられない出来事がありました。

大泉:そこで僕が立候補する形で、次の脚本が僕に決まったんです。でもその後すぐに札幌に帰らなくちゃならなくて、車で羽田空港に向かっていました。その時、音尾からメールが来たんです。”情けない“って。”大泉に「俺が書きたい」と言わせたことが、それに頼るしかない自分たちが情けない“って。それ読んでね、空港に向かう間、号泣したんですよ。あいつからそんなメール貰ったことなかったし。”いや、その言葉だけで十分だ。がんばるわ!“って返したのを覚えています。 (中略) だからその次に舞台を作る僕の使命は“面白いものを作る”と同じくらい“楽しく稽古すること”だったんです。それができないと NACSが続かないと思ってましたから。そんな想いを持って、僕が“次の NACSを書かせて欲しい”って言ったのを痛いほど分かってたから、音尾はあんなメールをくれたんだと思います。 *13


エースに頼るしかない状況に、いつの間にかただ甘えるだけではなく、フォローできるようになった末っ子。続けたい気持ちはみんな一緒。ここがエースの頑張りどころです。しかし、それでも完全に楽しく稽古することはできませんでした。

大泉:あの頃は本当に辛かったですねぇ…。僕的には台本作りで延々メンバーと会議したということもないし、演出の仕方もかなり気を遣ったつもりだったので、それでも稽古ではギクシャクしたのが、ショックでした。『下荒井〜』後の次の公演を話し合う会議の席で、メンバーに話をしました。”ちょっとNACSの今後のことは考えたい”って。


しかし、それは再びの解散の危機ではありませんでした。続けることを選択した5人の頭には解散の文字はありませんでした。

大泉:自分のことを光らせてくれるのは誰なのか、一緒にものを作る時、一番面白く作ることができるのは誰なのかということを、5人全員がもうわかってしまっているんですよね。”やっぱりこの人たちしかいないんだよね”って。こいつらといる時が、自分は一番面白いし、光るんだって。その想いはみんな同じなんじゃないかと思います。*14



そして続けるにはどうするべきか、という課題は、次第にメンバーとの関係性を維持していくというものに変わっていきました。





  • 下荒井から WARRIORまでの3年と、 WARRIORから悪童までの3年

この 2つには大きな違いが生まれました。大泉さんが広げた「本公演=森崎博之の作演出」という枠を抜けた可能性。私はてっきり、「 WARRIOR」が最終形態だと思っていましたが、今年の「悪童」で、正直ここにきて更に絆が深まるとは思いませんでした。

「 WARRIOR」では、大泉さんが先頭に立ってそれぞれがTEAM NACSを大きくしていった結果、前回より 2万人も動員を増やした大きな会場を回るツアーとなりました。即日完売した7万枚のチケットに、 5人は言わば顧客であるファン、みんなで大きくしていった会社であるTEAM NACSへの感謝を通じて一つになっていました。

戸次: TEAM NACSを擬人化するとしたら、僕はこの人にすごくお世話になっているんです。僕の人生のモットーはギブ&テイクですから、絶対に借りは返さなければならないと思うわけ。じゃああどうするかというと、自分がピンで売れることなんです。それで「この人は TEAM NACSの一員らしいよ」と言われてバリューを上げることでしか、借りは返せないと思っている。 5人で面白いことをするのは、 TEAM NACSさんにとって、それほど目に見えるお返しにはならない。劇団の価値を上げるには、それぞれが売れることが必要なんです。個人の仕事の場合、僕はそういう思いで頑張っているんですよ。 *15 


そして、TEAM NACSというものの捉え方がようやく5人、一致し始めたように感じます。


安田:仲が悪かったら一緒にやらないんだから、仲は良いと思いますよ。*16

音尾:この5人だけにしか絶対にわからない思いというのが、すごくある。*17

大泉:この人たちと出会った奇跡というか、それをすごく大切にしたくて。*18

戸次:最近のNACSは円熟期に入ってきたんじゃないかと思っているんです。*19

森崎:それぞれがそれぞれその人で在り続けてくれれば、5人集まればそれこそがTEAM NACSなんだ、ということなんです。*20


本公演の度に仲が悪くなるほどぶつかってきた
NACSは、それが取り柄だとしていましたが、年輪を重ねて穏やかになり、仲が悪くならないような方法を取るようになってきました。


そのために、まずはいつも一人で抱え込ませてしまっていた森崎さんに感謝をし、開放させることが次なる目標となりました。

大泉:うっとおしいからやめてくれよ!って言っちゃったり、笑ったりはするけど、”俺はNACSが大好きだ!”とリーダーが言い続けてくれることに、実は何より安心感を抱いているんです。NACSっていうのは僕ら5人が集まった時のただの名前で、実は実態がないものなんだけど、そこに確かな存在感を出してくれるのがリーダーなんですよね。それは誰もができることじゃない。(中略)リーダーはよく、”リーダーとは名ばかりだ”みたいなことを言うけど、自分が思っている何倍も、みんなあの人に頼ってるんですよ。*21





  • 2015年現在、全員が最もいい顔をしている~リーダーの開放~


「WARRIOR」も結局は森崎さんが演出に加わることで、以前よりかはだいぶ少なくはなりましたが、揉めることはあり、森崎さんが「札幌に帰りたい …」と嘆いてしまうことになりました。


そしてついに、今回は脚本を古沢良太さん、演出をマギーさんに託しました。それもこれも「 5人仲良くツアーに出かけるにはそうしたらいいんだろう」と考えた結果でした。

森崎:僕が一番納得したのは、一度外部の方にプロデュースしていただくことが、僕たちが一番いい状態で長続きをするためのひとつの方法だと思ったからです。ここで「何言ってんだよ!俺じゃなきゃダメだろ!?よしんばメンバーの誰かが書かなきゃダメだ。TEAM NACS はそういうグループなんだー!」って言い張っていたら (笑) 、僕の大義である、 5人で80 歳になるまで一緒にやっていくっていうのは達成できない *22 

森崎:なんかもうすごい俳優さんになった 4人の横に、農業タレントの僕が並ぶわけですよ (笑) 。これは実にスリリングというかむしろ楽しみだなと思って。『悪童』は、俺次第だとさえ言える (笑) !みんながこの 3年間、色んな現場で得てきたものを、僕は空や畑から鍛えてもらったんです *23 


森崎さんが開放できたことで、役者として4人の横に並ぶことにマイナスな思考が減り、心から楽しめるようになっています …!「いいんだ、俺にはこれが合ってるんだ…」と言い聞かせてきたリーダーが、胸を張っている!演技を楽しんでいる!

  • 40歳を超えたからこそ同じ気持ちを持った〜中間管理職のプロ〜


続けることを選択した時は、まだ打算的な考えも頭のどこかにあったはずです。しかし、今年の本公演関連で、彼らは「 5人でいること」の気持ちがついに揃ったように感じます。過去に関係が悪化していたことを笑って話している5人。TEAM NACSの捉え方について、他のメンバーの言葉に「俺もそう思う」「ほんとそうだよね」と頷ける5人。その理由のひとつには、 40歳の大台に乗ったことも関係しているのかと思います。

戸次: 30代の頃は、それぞれ東京での仕事も増えて、 “自然消滅というのもひとつの道かな ”なんていう思いもみんなの頭の片隅にはあったんじゃないかなと思うんです。でも、 40歳を過ぎた今「俺達がどこまで行けるかやってみようぜ」という気持ちのほうが強くなってきているんです。グループに対するこだわりもどんどん強くなっていますね。ここまできたのに辞めるなんてもったいないという気持ちもあるし、仲がいい時も悪い時も、紆余曲折を乗り越えて、今ようやく『継続は力なり』と思えるようになった *24

音尾:今抱いている実感は、 40歳ぐらいまでこの仕事を続けてきて、どうやらこれからも続けていける可能性があるみたいだな、ということです*25


やはりキーパーソンはエース・大泉さん。エースだからこそ人一倍敏感で繊細な大泉さんは、とにかくみんなと別れるのを阻止してきた 20年間でした。

大泉:甘ったれた考えなのかもしれないんだけどね (笑) 、僕は彼らと一緒にいたいという思いが強いんですよ。同じ時期に北海学園大学というところで気の合う仲間と出会ったという奇跡を大事にしたくってね。しんどいこともあるけど、それでも彼らと一緒にいたい。 *26 


卒業でいなくなる森崎さんの引退宣言に大泣きし、よっぽどトラウマだったのか、 20代の頃はみんなが「大学卒業したら東京で役者やるって言わないように、札幌でも成功できることを証明しなきゃ!」と森崎さんと動員数を増やすことに必死になり、 30代で本格的に東京進出をして成功するも、「自分だけじゃなくてみんなで売れたい! 5人で認められないと!」と必死に他のメンバーをアピール。険悪になってしまった時は、ずば抜けて一人忙しいスケジュールなのに「あの頃みたいに楽しくやりたい」と自ら苦しい立場を立候補する。素晴らしいエースだと思います。


40代になった今、やっとみんなが「長く続けていく」と言い始めてくれて、自分が望んでいたように個々でもみんなでも売れ始め、ホッとしているようです。

大泉: TEAM NACSであることが、だいぶ楽になってきたところはありますね。気負わなくてもいいようになれたというか。 *27


いつだってドライだったあの音尾さんさえ、続けることに前向きな発言を自ら。

音尾: TEAM NACSを辞めたり、解散する理由が特にないってことですよね。『悪童』の写真はみんなのいい笑顔を引き出せているんで、ビートルズの ”赤盤”” 青盤”みたいに、 80歳ぐらいになったときまた同じ写真を撮ってみたいですね。
一同:ああ~! *28 


The Beatles 1962-1966

The Beatles 1962-1966

The Beatles 1967-1970

The Beatles 1967-1970



今回の「悪童」関連で面白かった質問がありました。森崎さんが脚本を描く本公演ではタイトルに「☓☓続ける☓☓」という副題が付きます。もし『悪童』にそれを付けるとしたら?という質問なんですが、 5人の答えを見ると、完全に『悪童』にというより、TEAM NACSにつけているような副題を回答しているので、最後においておきます。


森崎「並び続ける物語」

安田「やんちゃし続けるおっさんの悪ふざけ」

戸次「悩み続けるおっさん 5人」

大泉「求め続けた再会の果てに」

音尾「闘い続ける人生の途中で寄り添いあう仲間たち」*29


SODA 2015年9月号

SODA 2015年9月号

STAGE navi vol.4 (NIKKO MOOK)

STAGE navi vol.4 (NIKKO MOOK)

Cut 2015年 09 月号 [雑誌]

Cut 2015年 09 月号 [雑誌]


もうすぐ、「悪童」は終わりますが、TEAM NACSは続きます。


1.
北海学園大学演劇研究会まとめ~ポジ×ネガのワンツー~ - それってつまり結局は

2.北海学園大学演劇研究会まとめ~可愛い後輩シゲと憧れの先輩二人~ - それってつまり結局は

3.北海学園大学演劇研究会まとめ~きら星の挫折と世界の弟~ - それってつまり結局は

4.北海学園大学演劇研究会まとめ~エースとの最悪の出会い~ - それってつまり結局は

5.
北海学園大学演劇研究会まとめ〜キャンプにバンドに初舞台〜 - それってつまり結局は

6.
北海学園大学演劇研究会まとめ~解散までの前編・伝説の旭川旅行~ - それってつまり結局は

7.
北海学園大学演劇研究会まとめ~TEAM NACS解散~ - それってつまり結局は

8.
北海学園大学演劇研究会まとめ〜森崎博之の決意〜 - それってつまり結局は

9.
北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話 - それってつまり結局は

10.
北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話 その2 - それってつまり結局は




*1:『STAGE navi 』2015年 vol.4

*2:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACS の真実」

*3:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACS の真実」

*4:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACSの真実」

*5:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACS の真実」

*6:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACSの真実」

*7:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACS の真実」

*8:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACSの真実」

*9:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACS の真実」

*10:『APPEALING 』2009年 7月24 日号

*11:『ピクトアップ』2007年 8月号

*12:ダ・ヴィンチ」2015年 6月号

*13:ダ・ヴィンチ」2015年 6月号

*14:ダ・ヴィンチ」2015年 6月号

*15:papyrus 』2009年 4月号

*16:「SWITCH」2012年5月号

*17:「SWITCH」2012年5月号

*18:「SWITCH」2012年5月号

*19:「SWITCH」2012年5月号

*20:「SWITCH」2012年5月号

*21:ダ・ヴィンチ」2015年 6月号

*22:『SODA 』2015年 9月号

*23:『STAGE navi』 2015年vol.4

*24:『STAGE navi 』2015年 vol.4

*25:『 STAGE navi』2015 年vol.4

*26:『ピクトアップ』2007年 8月号

*27:『STAGE navi 』2015年 vol.4

*28:『SODA 』2015年 9月号

*29:「SODA」2015年9月号

北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話


最近、やたらと TEAM NACSが「続けよう」「続けるためには」と言っている気がします。現在 TEAM NACSというものは、5人で集まって芝居をする演劇ユニットというより、もはや森崎博之安田顕と戸次重幸と大泉洋音尾琢真共存する”という意味合いを持っているように感じます。


そんな NACSも来年で20 周年ですが、そもそも劇団が 20年も定期的に活動し続けるというのは珍しいことです。先駆者としては、現在も一年に一度定期公演を行っている、大竹まことさん、きたろうさん、斉木しげるさんによるシティーボーイズではないかと思っています。


そもそも劇団というのは、役者にとって独り立ちへのステップ。「この劇団で学んで、映画やドラマに出る俳優になるんだ!」などと思う役者が一般的でしょう。これは私が好きなジャニーズに例えると、SMAP以前のアイドルは解散することが一般的」であることと似ている気がします。「劇団員は劇団から羽ばたくことが一般的」で、現に、劇団”出身”役者は多く活躍しています。


しかも、元々は北海道の仲の良い大学生が勝手に名乗っていただけの劇団。ジャニーさんのような偉い人に指名されたわけでもない、実はあやふやな存在。将来を考える中で一般的な役者と同じように独り立ちしていってもおかしくはなかったでしょう。


ではなぜ、そんなあやふやな存在の彼らが来年 20周年を迎えようとしているのか、 TEAM NACSが5 人で続けていこうと思うようになるまでどんな心境の変化があったのか色々過去の雑誌を漁っていたら、ふと思ったことがあります。


TEAM NACSって会社のようなものだと。


アルバイト感覚で始めたものに経験値がついて価値が生まれ、そこに一応就職することにしたけれど、特に腹を括ったわけではなく、転職も視野に入ってきて。東京で個人個人で出演し始めて、やっぱり NACSに終身雇用を望み、そのためには会社を存続させなければならなくて、それは同じ気持ちなのに時にぶつかり合いながら実績を上げる。現在は中間管理職から役員が見えてきているくらいになり、自分個人だけではなく会社のさらなる発展と安定した信頼性、長続きをさせようと思っている気がしたのです。


そして、今やっと本当に楽しく TEAM NACSができているように見える、森崎博之安田顕と戸次重幸と大泉洋音尾琢真がどうやって TEAM NACSに就職するまでに至ったのか、本人たちの言葉からそれは汲み取れました。


  • アルバイト感覚の再結成当初

誰しもが岐路に立つ大学卒業時。森崎さんにおいては芝居を一切諦め、安田さんは社会人として働きながら個人的に俳優活動をしていくことを決めましたが、森崎さんが諦められる訳がなく、TEAM NACSは復活しました。しかし、復活と言っても本格的にTEAM NACSで食べていけるとは誰も考えていませんでしたし、 5人でずっとやっていくと考えていた人は一部でした。

戸次:僕の場合は大学入学した時から決めてたんですよ。卒業したら東京に行こうっていうのは。「 FEVER」って芝居をやった時に、 2500人呼んだんですよね。それぐらいの時に、ちょっと考え始めましたね。「東京行くのどうしようか」っていうのを。すごくいい感じなんですよ。俺が単身東京に行って、劇団の研究生から始めて、舞台役者としてなんとかなるのと、北海道でまず何万人も呼べる劇団になって、逆に東京の方からオファーがあって「うちでやらないか」っていう、東京の方から目をつけてもらうほど大きくなるか。どっちが道早いだろうかなとか思ったんですよね。で、それは森崎さんが帰ってきた時に掲げてた夢だったんですけど、僕もきっちり感化されちゃって。「そうだよな、この調子で行ったらモリの言うとおりになるかもしれない」って。だったら北海道で人気出てる状況を蹴ってまで単身東京に行くのはもったいないなぁと思い始めたんですよね。それが 1回目の4 年生のときかな (笑)*1


若さもありますし、打算的な考えもあったのは当然でしょう。それくらい、戸次さんは本気で役者になりたかったのです。一方、役者になりたいというよりかは、 5人で一緒にいたいという思いのほうが強かったのがエースの大泉さん。

大泉: (動員数は) 倍々でしたね。 1000、2000 、4000とか。倍にしていこうって頑張った時期がありましたね。これあんまり色んなとこで言ってないんだけど、俺はなんとなく北海道でやって行けたらいいなとは思ってたの。だけどね、一時期音尾が不安だったね。音尾が「辞める」って言うんじゃないかって。あの人ってなんか、早いんだよね。スパンって自分の中で見切りを付けるのが。こうだって分かったらツーっと行っちゃう、ある意味ドライかもしれないけど、やっぱり賢いんだわ。だからどっかで音尾が「芝居をやるんだったら東京に行く」って言い出すんじゃないかって、俺なんかは実はちょっと不安だったんだよね。だから「北海道でもやれるじゃないか」っていうのを早いうちに言っておきたかったの。「ほら!こんだけ客入るじゃん!」っていうのでみんなをまとめようとした時期ってのはあったね。これリーダーもあったと思うな。だから動員というものにこだわった時期がありましたね。とにかく増やしていこうと焦った時期はあったね。 *2


そんな大泉さんの不安は的中していました。森崎さんにすっかり感化された戸次さんの裏で、何を考えているのか意外とわからないダークホースの末っ子。

音尾:俳優としては東京に行かなきゃいけないとずっと思ってました。日本という国を舞台にして、活躍するのは僕にとっては理想的なことですから。北海道だけにいなきゃいけないのかなって思ってた時期って、北海道だけにいるローカルタレントって立ち位置って僕の中ではちょっと、やっぱり東京のキー局で活動している人に比べると低いんです。これはすごく一般的な庶民の考え方として思っていただきたいんだけど。改めてこの世界で生き残ることを考える、すごくハングリーな世界に触れたし。 *3


水曜どうでしょう』から派生して、札幌のテレビ局 HTBからの需要があったことは大きかったと思います。テレビに出てお金をもらうことが出来始めたため、一番最後に大学を卒業した、東京に行こうか迷っていた戸次さんと音尾さんは一切就職活動をしませんでした。 (5人でやりたい派の大泉さんは、ちゃっかり教員免許を取るために、卒業後に教育実習までしてましたが )


とりあえず、大学を卒業しても 5人で続けていた90年代後半から 00年代前半。東京でジャニーズがマルチな活動で需要を広げる中、同じ年代でグループ活動をする TEAM NACSは北海道の局からジャニーズのようなマルチな立ち位置を求められていきます。ラジオにレポーターにバラエティータレント、司会進行など。劇団というよりアイドルグループに近い仕事のやり方はここで形成され、長時間番組や特別番組を任されたりと、北海道で確固たる地位を築き上げました。

  • ローカルタレントと役者の間で「やりたいこと」を探し転職を考える時期~東京公演当初~


北海道では老若男女に絶大な知名度を誇っていた 00年代。しかし、メンバーはその人気に段々「いつか飽きられるのではないか」と不安を感じていた他、バラエティーの仕事が多く、顔と名前は一致するが、 TEAM NACSの本業が役者であることを知らない人も出てきました。


会社員で言うと、就職して三年ほどでしょうか。ちなみに、ちょっと違うかもしれませんが 2015年上半期のクリエイティブ系の転職理由トップ 3は「幅広い経験・知識を積みたい」「専門知識・技術力を習得したい」「ほかにやりたい仕事がある」だそうです。 *4


2004年にはそれを打破しようとしたのか、ゴールデンの 1時間番組として、初めて東京公演を行った『 LOOSER~失い続けてしまうアルバム~』のドキュメント番組が放送。出会ってちょうど 10年の彼らが真剣に演劇に取り組む姿が全道に放送され、反響を呼びました。


その中で大泉さんの「北海道の人たちが僕らを見ているよりも東京の人たちの方が僕らをちゃんと見てくれるんじゃないか」という発言から、東京に巣立ってしまうことを恐れたファンの声もありました。

大泉:あの放送を見て不安に思う方もいるようですね。僕の発言なんですけど。僕が思うのは、「北海道でやっていければいい」と思ってるじゃない?北海道でこういうような仕事ができてさ、お芝居ができて、やっていければいいなって俺も思うわけ。だけど、たぶんさ、「北海道でずっとやっていければいいな」って思った人は、その先がないんじゃないのかなっていうふうに俺は思ったんだよね。「北海道でやってればいいや」って思ってたらたぶん北海道でもできなくなる。北海道でもダメになっちゃうと僕は思ったんです。先に進もうと思ってるやつしか、やっぱりこの世界は生き残っていけないんじゃないかなと、僕思ったんですよね。

だから、じゃあどうするの?って言ったら、東京のレベルは高いわな、やっぱり。かかるお金が違うし、もっと昔からこの世界でやってる人もいっぱいいるし、層も厚いし、いろんなことを考えている人がいっぱいいる中で俺たちが何が出来るのかな、そこで何が出来るかって思っていかないとやっぱり北海道でやっていけなくなるなって僕は思ったんです。だからあくまで北海道でやっていくために、もっともっと俺達がスキルアップしなきゃいけないっていう意味で僕は言ってるつもりなんですね。

あとは、全部が熱狂的な俺達のファンではないじゃない。そうじゃない北海道の人たちがどういう風に俺たちを見てるかってのがさ。北海道でやってんだから俺達の事を応援しろよっていうのは、そんなのは関係ない話じゃない。北海道でやってるからどうしてもローカル臭さがあって、じゃあ他の (キー局の) 番組見ようってなっちゃう。だから東京で仕事して、ある程度俺達が東京で認められないと、北海道の人が認め直さないっていう現実がこれ、あるんだよね。俺はそう思う。結局日本人て、海外で評価されないと日本人が評価しないところもあるじゃない。今までそんなに入らなかった映画が海外で賞とった途端にみんな見に行くんだよね。北海道の人がみんなそうだとは思わなけど、やっぱり俺達ももう一つ次の壁を壊さないと、北海道の人が俺達を見る目がもう一つ変わらないと思ったんですよね。

だから俺が別に天狗になってるとか、「北海道の人たちは分かってねえんだよ」っていう意味ではなくて、あの発言は。北海道の人たちより、東京の人たちのほうがずっと隣にいたわけじゃなく普通に見てくれるよねっていう。俺達は勝手に東京に対して自分たちをローカルってだけでコンプレックスを持ってる。東京の人たちが「こいつら田舎もんだ」ってバカにしてるかって、僕が仕事した人達に限って言うとそうではない。ちゃんと見てくれている。じゃあ俺達のまわりがどうなんだ、俺達を含めて俺達の周りも自信を持って東京と対等に戦っていかなきゃならないなって。*5


この発言は、『水曜どうでしょう』に出演していたことも大きかったでしょう。どう考えても面白いと当初から思っていた番組を作っており、それはやはり全国でも面白いと証明されました。その自信から、もっと自信の持てる活動を北海道でも増やしたかったのでしょう。

森崎:『僕らが北海道を捨てない』のではなく、『僕らが北海道に捨てられないように』 っていうのは基本です。 (中略) 実は、北海道が一番クールなんですね。僕自身もそうなんですが、熱しやすく冷めやすい気質。好きなものがどんどん変わって、しがみつかないんです。だからシゲとか、大泉もよく言ってますけど『僕らにはもうファンは増えないから、みんながファンをやめないでくれ。そしたら僕らは長く出来るんだ』と (笑) 。*6


エースによる「全国でも活動するローカルタレントという新しいビジョンが生まれ始め、刺激されたメンバーも東京で活動をして場数を踏んでいきます。森崎さんが結成当初思い描いていた NACSの将来がちょうどこの時で、この先をまだ考えられていませんでした。

森崎:僕たちが卒業した北海学園大学演劇研究会には、「地方公演」という全道各地をバスに乗って、一週間くらいの旅行をしながら地方の小学校を巡り、児童劇を観せるという行事がありました。 1日に2 校訪問し、宿に到着すると毎晩反省会が開かれます。

その日、 20名の劇団員は201 号室に集まる予定。

しかし、「会議なんていくらやったって、面白い芝居なんかできやしねーよ!」と言って、隣の 202号室でバカ話を続けた5人。これが TEAM NACSです。

安田がパンツを脱ぎ、シゲがそれをかぶり、大泉が音尾の動きに MCをつける。それを見て笑いながら、僕は明日の舞台より 10年後を考えていました。

22歳の僕が考えた10年後の理想像は、「札幌で稼ぎがあって、趣味で芝居続けてて、 3000人くらい呼べる」これが当時考えうる最高の理想でした。理想は夢幻に過ぎず、結局僕たちは一度きりの花火を打ち上げ、解散します。( 1996年 LETTER)

が、色々ありまして。今こうして 10年後も5 人で舞台に立っています。

とにかく、僕達はまだ続けています。「続ける」ことが一番大切だと思って、これまでの僕の書いた芝居には必ず「〜続ける」というサブタイトルを加えています。 10年前の僕の理想像は間違いなかった。むしろ、理想を上回ってる。

これからです。

これから TEAM NACSはどうなっていくのか。頭の中で描きもしなかった TEAM NACSが次を求めて動き出しました。 *7


思いのほか続いてきた TEAM NACS。気づいたら転職のチャンスを失い、ここにいるしかなくなった。自分自身が役者として大きくなりたいと願う 5人の役者は、ならばTEAM NACS自体も大きくなってもらわないと困ると、高みを目指し、少し焦り始めます。

安田:『もう、こいつらとはやりたくない!』ってまだ思ったことがないんですよ。ここからが NACSの第二章だと思うので、頑張らなければと思ってます。今、ここで抜けるのは非常にもったいないですしね (笑)*8 

戸次:打算的な話になっちゃうかもしれないけど、「 NACSであることの利点」がないと、ここまではこれなかった。 (中略) あとは「そんなことを考える余地がなかった」っていうのもある。考えるまでもない状況で今まで来たから、他の選択肢がないっていう。 *9


正直、まだこの先どうなるのか分からないけど今辞めるのは間違っていると考えていた安田さん戸次さん音尾さん。彼らは大泉さんのような東京での知名度はないけれど、いち役者として成長したいという気持ちが強かったと思います。


ここで、個人のために NACSも成長しなければと考えていた人もいれば、みんなでやろう!という人もいて。気持ちにズレが出始めました。これが、東京で俳優として活動していく 4人と森崎さんの間に結構な長い間居座り続け、 10周年を迎えつつも、もがく 30代を過ごしていきます。




  • 経験を積んでもなお満たされない「成長したい」~本公演をしなかった 10周年~


初の全国公演「 COMPOSER〜響き続ける旋律の調べ〜」では、楽しさの反面、責任や「全国に向けたものとして、これでいいのか」という葛藤がちょうど半分ずつだったように思えます。また、この全国公演では、北海道だけで活動してきたにも関わらず、日本全国に待ってくれている人がいると初めて5人は肌で感じたのではないでしょうか。TEAM NACSはもう 5人だけのものではありませんでした。


その翌年、 TEAM NACSは10 周年を迎えるのですが、なんとまさかの本公演はなし。「 10周年だ!わーい!」とできないほど、本公演は肉体的にも精神的にも彼らにのしかかるものだったようです。さすがのアニバーサリーバカと言われる森崎さんでさえも、その決断をすることができませんでした。


しかしそれは、初めてメンバーが「続けよう」と振り返るいい時間になったようです。

大泉:みんな真面目になった、っていうとアレだけど、もっともっと頑張っていろんな世界を知らなきゃと感じるようになったよね。
音尾: 5人が、ずっとNACS を続けていきたいという願いがあって。じゃあ、続けていくためには、どんなことに挑戦していかなければいけないかを、特に 2006年は漠然と考えられる年でした。 10周年にNACS の公演はなかったですけど、だからこそ、自分たちのチームのことを考えられたなと。いい 10周年になったと思いましたね。
安田:確かに、それぞれの共通した気持ちが確認できたという感じですね。 *10

10周年を振り返るイベントでさえ 2006年の間には行われず、2007年 1月に行われましたが、その分彼らは大きなものを得て、現在の NACSのスタイルを形成しました。

大泉:この 5人について僕が思うのはね、 NACSが修業の場、道場のような稽古を続けてたら疲れるんじゃないかなと。 NACSっていうのはなんだろうね…オリンピックだったり、サーカスだったり。個人で体力をつけて、集まった時にそれまで学んできたものをサラリとまとめて観てもらうって集団じゃないと、長くは続かないでしょ。 *11


10周年という節目で、個々の活動をしながらグループ活動も深めていく、ドリフターズ形式」を意識し始めた TEAM NACS。見事にこの時期に戸次さんがドリフターズを口にしています。

戸次:あいつ (大泉さん) も外の現場で、ピンの方々といろいろ共演することで、自分がグループを持っていることの強みを認識している部分があると思うんですよ。例えば、加藤茶さんが『ドリフターズ加藤茶』を持っているように、大泉洋も、もう一つ『 NACSの大泉洋』を持ってる。そんな風に NACSと思ってくれてるのかもしれないです。 *12


しかし、ドリフターズ形式をとれば誰でも順調にいくことではありません。離れてみて初めて気づいた TEAM NACSの大切さですが、翌年には最大の解散の危機が訪れました。




北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話 その2 - それってつまり結局は




1.
北海学園大学演劇研究会まとめ~ポジ×ネガのワンツー~ - それってつまり結局は

2.北海学園大学演劇研究会まとめ~可愛い後輩シゲと憧れの先輩二人~ - それってつまり結局は

3.北海学園大学演劇研究会まとめ~きら星の挫折と世界の弟~ - それってつまり結局は

4.北海学園大学演劇研究会まとめ~エースとの最悪の出会い~ - それってつまり結局は

5.
北海学園大学演劇研究会まとめ〜キャンプにバンドに初舞台〜 - それってつまり結局は

6.
北海学園大学演劇研究会まとめ~解散までの前編・伝説の旭川旅行~ - それってつまり結局は

7.
北海学園大学演劇研究会まとめ~TEAM NACS解散~ - それってつまり結局は

8.
北海学園大学演劇研究会まとめ〜森崎博之の決意〜 - それってつまり結局は


10.
北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話 その2 - それってつまり結局は

*1: 『LOOSER~失い続けてしまうアルバム』特典映像

*2:『LOOSER ~失い続けてしまうアルバム』特典映像

*3:ハナタレナックス特別企画 演劇ユニット TEAM NACS の真実」

*4:職種別の転職理由ランキング<2015年上半期> |転職ならDODA(デューダ)

*5:NACS GOTTA ME!』 7月10 日放送

*6:『ピクトアップ』 2007年8月号

*7:『LOOSER 〜失い続けてしまうアルバム』パンフレット

*8: 『ピクトアップ』 2005年2 ・3月号

*9:『LOOSER 〜失い続けてしまうアルバム』パンフレット

*10:ダ・ヴィンチ」2007年 2月号

*11:ダ・ヴィンチ」2007年 2月号

*12:『ピクトアップ』2007年 8月号

TEAM NACS解散のすゝめ

少し前に更新されていた、V6ファンのさささんのブログを読みました。



私がジャニーズと同様に好きな、TEAM NACSに置き換えて見たところ、なんだかとっても興味深いことが次々に出てきたので、NACSの今までとこれからについて自分なりに考えてみました。


Twitterでもつぶやきましたが、そもそも私は、最終的にはTEAM NACSは解散してほしいと思っています。





まずこの安田さんのビジョンについて、安田さんの発言を中心に追っていきたいと思います。

安田さんのビジョン1

  • 北海道の別々の場所で生まれ育った5人の男が、札幌の大学で出会い、感性で惹かれ合って仲良くなる。


広い北海道の中で、5人は高校生まで別々のところで生まれ育ちました。


f:id:JaGaimo:20150812205645p:plain

雄大な土地が広がる上川地方からは東川町出身の森崎さんと、旭川市出身の音尾さんで、二人は四学年離れているので会うことはありませんでしたが、同じ旭川西高校出身。


北海道の中心地である石狩地方からは札幌市出身の戸次さんと隣町の江別市出身の大泉さん。そして海沿いの胆振(いぶり)地方の室蘭市出身の安田さん。室蘭見えづらいですが、札幌の三つほど下、一番下の尖ったところに緑の街があります。ちなみに、知らない方のためにお伝えしますが、それぞれのメンバーカラーで色分けしました。


ここから、札幌市にある北海学園大学に進学し、五人は出会いました。

Q:安田さんの中でTEAM NACSはどのようなポジションを占めているんですか?
安田:とてもとても特別です。やっぱり両親に育てられたので、僕の性格とかは非常に親の影響が多いけど、後は親元を離れてから出会った人に僕は作ってもらったから。ただ非常に甘えすぎたなぁという思いも今はすごく感じてますね。肯定的にとっていただきたいんですが、僕はあまりにもTEAM NACSを受け取りすぎてたなぁというふうに今、思ってるんです。*1


初めて会った時から、感性、センスで惹かれあったことは全員の共通項だと思いますが、彼らとの出会いで一番影響を受けたのは安田さんではないかと思っています。安田さんは明るい性格ではないため、お友達がほとんどいない状態で高校生まで過ごしましたが、大学で初めて気の置けない仲間ができ、演劇をやることで自分の殻を破ることができたのではないでしょうか。

安田さんのビジョン2

  • 学生時代の親友から仕事仲間、役者としてのライバルへ

森崎:一緒に飲むとね、あいつ(安田さん)なりのNACSへの美学っていうものが今でも見えるな。前回の全国ツアーの時に、あれは仙台だったかなぁ、二人で飲みに行って。彼は当時全部自分で何とかしようと思っている人だったから、俺達はチームなんだから、いろんなことを相談して決めるのもいいだろうなんて話を彼としたことがあって。その時に彼が言ってたんだけど、「いや、俺達はリングに上がらないと会話ができねえんだよ」って。「リングに上がらない限りはそれぞれ個人でいいだろうと。普段ああしろ、こうしろなんて恥ずかしい、そんなのいいだろ。でも舞台に上がった時に、皆がちゃんとその二年間何をやってきたのか。どんなふうにNACSにおみやげを持って帰ってきたかっていうのを集める場所が本公演だ」ってことをアイツは言ってたんだよね。*2


一緒に仕事をするとなると、良いことだけではありません。今でこそ名バイプレイヤーではありますが、それぞれが東京で仕事をし始めた時、安田さんは「自分だけ仕事が少ない」と焦ったこともあったそうです。個々の活動が増え、北海道でのレギュラー番組で5人が揃わなくなり、4人ないし3人でのロケも増えてきた当時、確かに安田さんはほぼ皆勤賞でした。


それでも、仕事のあるメンバー、中でも忙しい大泉さんを妬むことはありません。なぜなら、それを超えた信頼関係があるからです。

安田:とにかく、貶し上手なんですよ。ひどい誹謗中傷を僕に浴びせるんですけど、それが死ぬほど笑えるんです。全くムカつかない。もう、ゲッタゲタ笑いますね。しかも彼(大泉さん)は、ちゃんと相手を見てそういうことを言いますからね。本当に嫌いな人間や弱ってる相手に対しては、絶対にそういうことは言わない。だから彼から誹謗中傷されてるうちは、僕自身も元気なんだなぁって思えるんですよ。*3

安田:正直言って、大泉洋という人間にはどうやったってかなわないですよ。(中略)お客さんに受け入れられようが、受け入れられまいが、あなた(大泉さん)がゲラゲラ笑うんだったら、それが一番面白いのだろうと*4


エースへの絶大な信頼があってこその切磋琢磨なんでしょう。


安田さんのビジョン3

  • 結婚や子供の誕生を経て、たまに親友に戻ることができる大人の仲間

安田:そういえば僕はね、奥さんと子どもと、森崎ご夫妻の家に、遊びに行ったことがあって。(中略)やっぱりお互い、5人でいる時とはちょっと違うよね。(中略)お酒をいただいたんですが、最後まできちんと記憶もあるし、帰りには「おじゃましました」ってご挨拶もして。*5

一方、公演以外で印象に残っている出来事を尋ねてみると、「メンバーの結婚式」という微笑ましい答えが。しかしそれは単なる感動的な場だったというだけでなく、メンバーの関係性を再確認できる場でもあったようだ。

安田:そういうとき、僕の意識の中ではさっきまで会っていたTEAM NACSのみんなとは別人になるんです。たとえ直前まで一緒に仕事をしていたとしても、『おお、久しぶり!何やってたの、お前?』と言いたくなる。向こうとしては『さっきまで一緒にいただろう』って思うでしょうけど(笑)

実は大泉も似たような発言をしていた。結成以来、一番印象に残っている出来事は、安田の第一子誕生。病院で付き添っていた安田は、まるで実況中継をするかのごとく、メンバーに何度もメールを送ってきたという。そして、それぞれ別の仕事をしていた4人は、誰からともなく集まって、祝杯をあげた。

「舞台では絶対に生まれない、とんでもない結束力と温かさが、あのとき全員を包んだ」と大泉は振り返る。

安田:今の僕たちは言ってみればビジネスパートナーですから、これまでいい積み重ねもあれば、悪い積み重ねも当然あるわけです。でもそんな積み重ねがふっとなくなって、彼らの幸せを純粋に喜んでいる、ただの親友に戻れる瞬間があるんです。そうなれることが、個人的には嬉しいって。そう思えるうちはまだ大丈夫だって。 *6


安田さんが子供を授かったと報告した時のエピソードも好きで。音尾さんが語っているのですが、番組の沖縄ロケの時に、珍しく明るい顔でマゴマゴしながら報告したといいます。その時お店ではBEGINの『涙そうそう』が流れていたそうですが、少し悲しいその歌が、音尾さんにはハッピーな歌に聞こえ、以降聴くと報告を受けた時のように嬉し涙がポロポロ出るとか。



安田さんのビジョン4

  • 親友から始まった5人組が全国区で活動するグループの行く末

同じ北海道出身のGLAYなど、バンドでは学生時代に出会った仲間で、現在全国で活躍するグループはいますが、グループにおいて、昨今ではジャニーズ以外でもオーディションや、いきなり結成されたような「選ばれた奇跡」を大事にするグループが多いように感じます。


そんな中、TEAM NACSは学生時代に出会い、自分たちの意思で続けることを選択し、自分たちの意思でグループを大きくしていった人たち。いきなり結成されたから個性がバラバラで、それが面白いのが主流の中、まさかの自分たちで結成したのに個性がバラバラな、不思議なグループです。

安田:これからのTEAM NACSは、学生時代に出会った仲間が、一緒に年をとっていくという、他のグループにはなかなかない境地になっていくと思いますし、そこをお互いに目指しているとも思います。*7


この行く末の途中経過に、ドリフターズ方式をとっていく重要な流れがあるので、別でまとめています。

安田さんのビジョン5

  • 親友に戻って、笑って死んでいく


これが最も私が共感する安田さんのビジョンです。これを聞くまで、ごく一般的に「TEAM NACSよ永遠に…!」と思っていましたが、はっとさせられました。


番組の宴会企画でお酒を飲みながら視聴者からの質問に答えるというもので、「5人は本当に仲がいいの?」という質問に対し、「もう単純に親友とはいえない」というメンバーに、「俺は4人いるって答えるぞ!」と熱くなるリーダー。そんな中、安田さんが静かに語り出します。

安田:(スタッフに)同じ会社に親友なんていないでしょ?違う仕事してる人と仲良くするでしょ?
スタッフ:そうですね。
安田:それと一緒だよ。もしもね、脱退もしくは解散したら俺、居酒屋やろうと思うんだよね。
森崎:なんでいきなり…?
戸次・大泉:???
音尾:(爆笑)
アナウンサー:話がいきなり飛びましたけど (笑)
戸次:すごい飛び方したねぇ、いま。何きっかけなんだろう?
安田:解散というものは、一人が「俺もういいわ」て言ったら、なると思うんだ。で、素直にメンバーと話をしようと思ったら、やっぱり違う仕事をしようと思うんだ。そして、居酒屋やろうと思うんだよね。
音尾:俳優を辞める?
安田:うん。なんにも出ないよ?自分で注いでもらうけど。
音尾:ちょっとよく分かんない(笑)
大泉:それは居酒屋でも何でもない(笑)。なんにも出ないんですか?
安田:そう。で、3年4年経った時にあんたたちがさ、たまにフラっとやってきてくれたらそれでいいかなと思うのよ。その時「最近どう?」って言ったら、同業者だったら出来ない相談をしてくれるのよ。
大泉・音尾:なるほど。
安田:「あー、そうなんだぁ」って。
戸次:安田さんいい事言う…
安田:その時はたぶん、「親友いますか?」って言われたら「4人」って言えるね。*8


まさか、安田さんが芝居さえ辞めると言うとは思いませんでした。芝居は彼のライフワークになるだろうと思っていましたが、TEAM NACSが無くなってしまうなら、居酒屋を開いてみんなと親友に戻ることを望む安田さんにとても感動して、私は安田さんのビジョンに賛成しました。


そんな安田さんは、おそらく居酒屋を開いた何年か後の死に際についても、かなりこだわりがあります。

安田:NACSのメンバーってのはあれだね。見届けたいよね。やっぱりこう、全員の骨を拾いたいね。
大泉:俺達の死んでく様を見て行きたいと(笑)
安田:俺は5人の中で一番長生きしようと思ってるね。それぞれの葬式で俺、(弔辞を)言いたいね。遺影を前に。なんだろうね?やっぱり自分が死ぬときには必ず思い出すだろうね。やっぱりそういう感じはあるね。
戸次:あるね。
森崎:じゃああれか、死ぬまでNACSか?
安田:それは分からん。分からんけど、葬式には全部行くよ、俺。
大泉:でもそれは、お前が死んだら俺らが出すわけでしょ?NACS葬でしょ?それは。
安田:それは俺ないから(笑)
大泉:俺絶対お前より長生きするぞ?
安田:ただ、お前が一番最初に死ねば、俺ら4人で棺担げんだぞ?
大泉:ん?どういうこと?
安田:お前が一番最初に死ねば、4人で棺担げるわけだよ。それ嬉しいべ。
大泉:お前らに担いでもらうこと?いや~!絶対やだね!
森崎:そうかそうか3番目に死んだら、2人しか担ぐ人いないもんな。
安田:そうそうそう。だから俺最後まで生きて、俺はいいから。俺はもう棺自分でやるからさ。
森崎:自分でやるってどういうことよ!?
安田:(笑)
音尾:不死身か(笑)
安田:こないだほら、それこそ生きてるじゃないけど、子供が生まれたでしょ?やっぱりね、その時に感じたね。すごく、「あ、この人たちのことを死ぬまで大事にしような」と思ったね。
大泉:なんかお前はあれだな。本当に死ぬ間際だけ大事にしてくれそうだね(笑)。あと4、50年はあんまり大事にしないんだけど、「大泉くん、死にそうみたい…」って言われたら…。
安田:俺、全力をかけて笑って死なせる!
大泉:ふはははは!
安田:全っ力でいく!
戸次:それ嬉しい(笑)
大泉:俺はさ、死にそうになってるところでお前が全力で笑わそうとしたら必死になって小声で言って「何?大泉くんなんて言ったの?」って聞いたら「向こういけ…!」って言うね(笑)
一同:(爆笑)
大泉:「向こういけ…!」で死ぬね(笑)
一同:(爆笑)
大泉:もう親族しかいないのに、お前いるの(笑)「(安田さんの真似で)洋ちゃ~ん、洋ちゃ~ん…モモンガ!ムササビ!(飛び跳ねてる)」とかやってるお前を見て…(笑)「出てってください!」って(笑)
一同:(大爆笑)
戸次:そん時、当然ヤスケンだってじじいだよ(笑)
大泉:じじいだよ(笑)。「ムササビ… (手が震えてる)」
一同:(大爆笑)*9


この酔っ払ってキャンプファイヤーの前で爆笑する5人を見て、なんと幸せな光景だろうと感動してしまいました。そして安田さん、森崎さんの「死ぬまでNACSか?」という質問に「それは分からん」と即答していて、やっぱり死ぬ時には仕事仲間を卒業したいのかなぁと。


この時、安田さんと一緒に死に際トークで盛り上がった大泉さんも、仲が悪くなるなら解散すればいいと考えるお一人。この二人、ビジョンは同じかもしれません。

大泉:僕らはお芝居さえやってなければ『バカじゃないの?』っていうくらい仲がいいですから。気まずくなったら芝居をやめればいいって気楽に思ってます(笑)。芝居に関しては妥協はできないので、始まった途端にケンカが始まるんですよ。*10

さて、全員の最期を看取りたいという安田さんは定期的にこの話を引っ張り出してくるほど実は真剣。ここから先は、面倒ですが、是非脚注に飛んでその発言の歴史の重ね具合を見ていただきたいです。この人、最初の2004年から10年近くこのビジョンを語ってます。

安田:でも、よく昔バカ話で話してたんですけど、TEAM NACSってずっと長く続けていきたいっていう気持ちがあってね。そしたらやっぱり彼(大泉さん)の最期は看取りたいなとは思いますよね。で、臨終する時にパッと最後に目開くっていうじゃないですか。その時に、見るのがニヤッと笑った僕の顔だったら面白いなと思って(笑)。そしたらまたピコーンピコーンって上がってくると思うんですよ、グラフが。結局、また生き返っちゃってね(笑)。同年代ですから恐らくその隣に、私もスレスレの状態で生きてると思うんですけどね。お互い点滴しながら『おめーより先には絶対死なねえ!』つって(笑)*11

安田:僕はみんなの後ろを走るのが好きで。もう、どんどん先を行ってくれていい。その代わり僕はみんなの後ろを、同じペースで、ビターッ!と着いてってやるから、と。

そして前を行く者には見えない景色を、安田は見て、伝えたいのだという。彼が見据えるゴールテープは、5年や10年そこらのものではない。

安田:僕は早死にするつもりはないですからね。かなりの長期戦になりますよ。最終的に、じいさん5人が病院のべッドに並ぶ日が来たら、4人の点滴を早めてやろうと思って。*12

森崎:でもやっぱりTEAM NACSといえば安田ってところが僕の中でありますんで、安田さんが最後ひとり残って高らかに笑う姿が見たい、と。
安田:長生きはしたいですね。この人たち4人の葬式では僕が弔辞を読みたいなと、思ってるんですよ。
大泉:クックックックッ.....(笑)。昔から言ってるんですよ、「全員を看取ってやる」って。でもコイツの思い描いてる看取り方って、自分も瀕死の状態なの。管つけてボロボロになりながら横で死んでる俺ら見て笑ってやれっていう。コイツよりは長生きしたい!って意地だけで最後まで生きてるっていう。
安田:最近ドラマで医者役が多いので、白衣をいただいておいて医者に化けて、ひとりひとりにこう(毒を盛る) .....って思ってるんですよ。*13

安田:同時にくたばるんじゃなくてやっぱりひとりひとりがいいですね。そしたら順番に追悼公演ができる。その頃にはチケットもお求めやすくなってると思うんで。
戸次:最後は一人芝居か(笑)
安田:そのために僕、ひとり語りというのをやっているんです
大泉:まさか僕らの追悼公演のためにひとり語りやってるとは(笑)。ま、面白いよね。ひとり語り『大泉』とかいうタイトルで、安田が「面白い人でしたぁ…」なんて(笑)*14



自分が先に死んでしまいそうなら、メンバーに毒をもってまでも看取りたい安田さん…。前々から安田さんお気に入りのメンバー・音尾さんに対して曲がった愛情を注ぎ続けていましたが、改めて見るとまさかこんなに愛が重たいとは(笑)


ちなみに、ちょっと状況が違うかもしれませんが、生死のピンチだった場合は助けてくれるようです。

森崎:じゃあ、もしも崖にNACSと焼酎がぶら下がっていたら、どっちを助けますか?
安田:僕は酔っ払っていなかったら、君たちに手は差し伸べない。
森崎:じゃあまず焼酎を飲んでからで。
安田:飲んでから助ける。酔っぱらうと人恋しくなるから、ものすごく手を差し伸べると思います。「いい、いい。オレが落ちるから。みんな、オレの上を渡って行け!」ってね(笑)。*15


筋の通った本格的なビジョンを持つサブリーダーの安田さん。そして実は、リーダーの森崎さんも解散派の一人なんです。前述のように「今も俺の親友はお前たち4人だ!」と熱く語る森崎さんですが、今どう思っているかはさておき、安田さんの考えも最終着地点は同じ親友。また、森崎さんは具体的な解散ビジョンも持っています。


森崎さんの2056年に電撃解散というビジョン


森崎さんが「TEAM NACSは80歳になったら電撃解散をするんだ」と言い始めたのは、2008年に公開されたNACSが全員監督・脚本をして5本のオムニバス映画を撮った『TEAM NACS FILM N43゜』で、森崎さんが監督脚本を手がけた「AFTER」という作品でした。


TEAM NACS FILMS N43° [DVD]

TEAM NACS FILMS N43° [DVD]


一番下の音尾さんが80歳を迎えるTEAM NACSが、再び5人で舞台に立つために集合するという作品。おじいちゃん役者さんにはあえて声を発せずにお芝居させているところに森崎さんの演出が光っています。再演に選んだのは『FEVER~眺め続けた展望の行方~』という初めて5人だけで公演したお芝居で、5人のおじいちゃんは老体に鞭を打って頑張りますが、最年長の森崎さんが倒れて入院してしまいます。


どうしようもなく4人で本番を迎えますが、なんとか病院を抜けだしてやってくる森崎さん。ゆっくりとステージに向かう途中の客席では、同じように年を重ね、おばあちゃんになったファンが森崎さんの名前を笑顔で呼んで応援し、ステージでは4人が手を差し伸べて待っている。


そしておじいちゃんNACSと20代NACSの映像が入れ替わり流れ、あの時と同じネタでお客さんは笑い、伝説の名セリフ「これが、今まで僕が眺め続けた展望だ。僕は未だここに立ち、一人汗をかいている。先のことは分からないが、今の自分は満足できる!」とともに、無事に舞台は終了。おじいちゃんNACSが声を発し、最後に「本日のご来場、誠にありがとうございました!」と頭を深々と下げ、2056年にTEAM NACSは解散。それぞれの生活に戻るという、ファンは号泣するしかない、ズルい作品(笑)。


これで初めて森崎さんが「おじいちゃんになってもNACSやるぞ、2056年の80代で電撃解散するぞ」と言い始めたのです。



ちなみにこの時、この発言を「ちょっと恥ずかしいな…」と思っていたのは戸次さんとは音尾さん。

戸次:リーダーが手がけた『AFTER』という作品があって、(中略)最初にあれを見た時は、正直「何を恥ずかしいテーマで撮ってるんだ!」なんて思ってたんですけど、それが今やだいぶ現実味を帯びてきました(笑)。

音尾:TEAM NACS FILM TOUR「N43°」のときリーダーが、50年後もTEAM NACSをやっているっていう設定を描いていましたよね。あれを見せられると照れくさくて、そんな思い通りにはいきませんよとは思うけど、このままやっていけばああなるんだろうなっていう感じも何となく分かるし。*16


この二人が割とドライなんですよ〜。だからエースの大泉さんが「途中で抜けるなんて言わないでくれよ…?」と心配してガムシャラに頑張ってしまったりするのですが。


さて、『2056年電撃解散説』について、つい最近の雑誌で森崎さんがまた新たな発言をしています。


森崎:80という数字を出すことで、「絶対解散しない」とか「死ぬまでやる」とかいう不安定な約束じゃなくて、よりリアル感が出るというか。そこまで一緒にやれたら、見えない何かに勝てるんじゃないかって気がするんです。演劇は勝ち負けも点数もつかない仕事だけど、なんか”勝ち”という感覚が持てるんじゃないか。僕にとっては、そういう気持ちの「80歳」なんですよね*17

森崎:人生の取捨選択って、幾度も訪れるものだけど、40代の取捨選択っていうのは、何というか、既に答えが決まっている感じがありますよね。迷いがない。この道を行けば、自分は80歳まで無理せずやっていけるんじゃないかって思う。もしくは、無理をしてでも80歳にまで辿り着こうって思うんです。ええ、僕は、人生のピークを80歳だと想定しています(笑)*18


森崎さんのビジョンも素敵なので、私は2056年に解散するのが一番いいのではないかと考えています。


いかがでしょうか。学生時代に出会った仲の良い親友から仕事仲間になり、また親友に戻りたいというTEAM NACSのビジョンを、私は応援せずにはいられません。せっかく出会ったんだから、せっかく仲良くなったんだから、また出会った頃のように何も考えずに笑っていてほしい。



そもそも、彼らのはじまりは解散でした。北海学園大学を卒業する森崎さんと安田さんと、もう一緒に芝居ができなくなるからと5人だけで公演をした解散公演がきっかけで、ここまで続いているのです。



解散というのは、彼らにとってはマイナスではありませんでした。実際に森崎さんが東京に就職してからもしょっちゅう遊びに行ったり(そのおかげで森崎さんはホームシックになって再結成されました)、東京と札幌の会社員になった森崎さんと安田さんは連絡を取り合っていました。



つまり、一度解散経験のあるTEAM NACSにおける今後の解散は、5人で芝居をしなくなるだけで、仲の良さは何ら変わりないのです。だから、私も安心して彼らに解散をすすめることができます。



テレビやラジオで頻繁に姿を見せなくていいし、頭を悩ませてまで舞台に立たなくてもいいよ!北海道のどこかにある安田さんのお店で、5人でバカみたいに笑ってくれているのを信じるから!





さて、こちらの疑問についてはまた別でまとめます!





いつものように長くてすみませんでした!

*1:『Cut』2009年4月号

*2:ハナタレナックス

*3:『LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜』パンフレット

*4:papyrus』2009年4月号

*5:『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』パンフレット

*6:papyrus』2009年4月号

*7:『STAGE navi』2015年vol.4

*8:ハナタレナックス』2012年6月21日放送

*9:『LOOSER~失い続けてしまうアルバム』特典映像「NACS キャンプ2004」

*10:『ピクトアップ』2005年2・3月号

*11:『Cut』2008年5月号

*12:『ぴあ』2011年5月

*13:『SODA』2012年5月号

*14:『SODA』2015年9月号

*15:papyrus』2009年4月号

*16:papyrus』2009年4月号

*17:『SODA』2015年9月号

*18:『STAGE navi』vol.4

戸次重幸さんと大泉洋さんの2015年上半期総括〜今年は特に仲が良いなぁと思っていたら70日以上も公式にじゃれ合ってたので、全てピックアップしてみた〜

早くも2015年の上半期が終了しました。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。この上半期、例年のごとく「早っ!ついこの間までお正月だと思ってたのに、こんなんだったらあっという間にクリスマスがきちゃうよ!」と思っております。


個人的には、今年の目標として髪を伸ばす宣言をしていたのですが、順調に伸びていてヘアアレンジが楽しくてしょうがないです。飽きっぽいからすぐに髪型変えてたけど、そういう私こそ、伸ばして毎日違う髪型にしてればよかったと気づく。


さてさて、話は逸れましたが、私は以前こんなブログを書きました。

FAN TANの2014年総括 - それってつまり結局は


戸次さんと大泉さんの二人が2014年にいかに安定して仲が良かったのかを勝手に総括したのですが、今年は本公演もあるということで、上半期の段階で結構な爆弾を我々に落としてくださいました。更に、これも前々から安定はしていましたが、森崎さんがそんな二人の面倒を見てくれていて。本公演によって東京でのメディアの仕事が増え、メンバーといる時間の増えた森崎さんも結構な爆弾を落としてくださいました。


というより!メンバー全員でここぞとばかりにファンを落としにかかってるかのような仲良しアピールがすごすぎて、今年の上半期は過去最高にウハウハでした。


そんな「20年来の仲良しコンビ戸次さん&大泉さんと、そんな二人の大好きなリーダー森崎さん、たまーに入ってくるマイペースな安田さん音尾さんコンビ」の上半期を総括してみました。ほとんど戸次さんと大泉さんを中心として、タレントが日記や写真を更新している公式サイトでの出来事です。


最近ファンになった方や、何かの拍子にそんなにTEAM NACSを知らないけどこのブログを読もうと思っている方のためにも分かるように説明しますと、公式サイトのコンテンツは主に二つに分かれており、ダイアリーというものは、無料で見れる文字だけのコンテンツ。そして、フォトダイとはフォトダイアリーの略で、文字通りタレントが自分やメンバーの他、共演した人との写真などをコメント付きでアップする有料会員しか見れないコンテンツです。そこでメンバー同士のやりとりや仕事終わりに飲みに行った写真を見ることができます。


ものすごく長いですが(そもそも仲良しすぎる二人のせいで長い)、その分萌えながら見れますので、覚悟を決めた方は、「どんだけ仲良しなんだよ…」と何度もツッコミながら読んでみてください。


  • 1月
  • 1日

西暦と年号の覚え方を提案した戸次さん。2015年平成27年は「15になる」で覚えようとのこと。戸次さんらしい新年のスタート。

  • 2日

深夜2時、娘ちゃんを寝かしつけながら自分も寝てしまったというお正月ならではのほっこりエピソードを披露し、そのせいで変な時間に起きてしまったという大泉さん。寝れる気がしないからダイアリーを見ていたとこのことで、『「西暦の下二桁に『12』足す」でいいんじゃね?』とまさかのマジレスの後に『「15になる」って(笑)お前41だし(笑)』とお正月から戸次さんばっかりツッコむ大泉さん。

お昼ごろになり、飲み過ぎた戸次さんが起床してダイアリー。お正月エピソードを語り最後に『追伸 大泉……。何年か前に言ってほしかった。』とまさかの天然発言。

  • 3日

食っちゃ寝の繰り返しで太らないようにフルーツを取っているという戸次さんは、その分オナラがよく出ると報告。それを『ぶっぷか、ぶっぷか、ぶっぶっぶ。』と表現したことがどうも大泉さんのツボに入ったご様子で、2時間後に即ダイアリーを更新する大泉さん。『いや戸次さん…』とタイトルをつけて『戸次さんの屁が止まらない報告いらないですよ』と言いながら最後に『ぶっぷかぶっぷかぶっぶっぶーって(笑)』と付け加える。ツボだったようですね。

ていうか、三が日から毎日公にやりとりしなくても…。と思いながらもその安定感に感心する。

  • 9日

戸次さんが尿意に関する熱いダイアリーをアップし、それに乗っかる後輩の図で呆れた大泉さんがダイアリーをアップ。『なんかしゃらーと書いてるけど、お前早くも毎日ダイアリーを書くは途切れたんだな?いくら夜中に書いたとは言え、日付が変わったらダメじゃないの?』とまたしてもマジレス。そして『1日でもサボったら体中の毛を剃るんだよね?剃ってもらっていいっすか!!』と変態な期待を戸次さんに向ける。

  • 10日

大泉さんのマジレスから『そんなこと言ってない。証拠のデータを出せ』と喧嘩に発展。

  • 12日

大泉さんの攻撃。『ファンミで言ったからみんな聞いている』とのことで、『今すぐ剃って、舞台の初日を迎えて、ファンをビビらせてやれ!!』とまたも剃毛を要求。戸次さん全く触れずにスルー。しかし、以降0時までにあげるようになった戸次さん。

  • 16日

ハナタレの収録で5人集合。座り位置が真ん中の戸次さんはそれぞれ左右の4人をアップ。森崎さんには『手がでかい。安田の大好物』スペシャルな情報を載せ、安田さん音尾さんにもコメントをつけているが、なぜか大泉さんだけ『左はこの人。』のみ。もはや語らずとも的な雰囲気が伺える。


また、森崎さん曰く『シゲと抜け出してスープカレー』と、スープカレーを食べるお互いをアップ。


夜になって戸次さんが収録で腹筋が死ぬほど笑ったと報告。『やはり、あの人たちは面白いです。ワンツーコンビや旭川西高コンビ。そしてそれをいじるアカデミー俳優。』と舞台中なので喉を温存しようと思っていたにも関わらず、爆笑してしまったとのこと。それでも『あれだけ笑えたならいいやって思う自分がいます』となんだかんだメンバーからパワーをもらった様子で良いダイアリーに。

  • 18日

戸次さんがメンバー全員でパンの差し入れを食べたと5ショットをアップ。しかし、よく見ると大泉さんがテーブルについた手は、戸次さんの腕の中だった。いや、戸次さんが大泉さんの手を囲ってパンを食べたのかどちらなのかは不明。5ショットでも距離感迷子を出してくる安定さ。

  • 20日

大泉さんが戸次さんの舞台『スタンドバイユー』を観劇し、ツーショットをアップ。『しげ良かった!』とのこと。ダイアリーでは最初は『いやいや戸次さん、良かった!』『面白かったなぁ戸次さん』『観てるとドンドン戸次さんが出るのが楽しみになってくる舞台だったなぁ』などとベタ褒めしながらも”戸次さん”呼びだったが、共演の勝村政信さんの話題になると、突然”シゲ”呼びになり、大学時代に第三舞台のビデオを見て毎日真似していた懐かしむ大泉さん。


そして『大変な舞台だと思うけど、頑張ってね』とデレたかと思いきや、最後に観劇の際に隣に座っていた女性二人組の会話を再現。「この人は誰?」「この人は戸次さんよ。ほら大泉洋と一緒にやってる人」と言われて悪口が出ないかドキドキしたとのこと。締めに「一緒にやってる人」発言を持ってきた大泉さん、実は一緒と言われて嬉しかったのでは…。そしてすごく長かったこのダイアリーはまるでオタクがコンサートやイベントの後に興奮のままに文章を打っているかのようでした。


それに比べて戸次さんは『下記の通り今日は大泉が観に来てくれました。忙しいのに、大変恐縮です。』とまさかの業務的。しかし、これがFAN TAN…!基本的に大泉さんの一方通行だがそれがいい…!と個人的ににグッとくる。

  • 29日

戸次さんが『これってアップしましたっけ?』とやすき節(どじょうすくい)体験をした時の二人をアップ。『大泉は嫌がってましたわ(*^_^*)』とドSな発言。そんな戸次さんは先日テレビが壊れ、今度はシャワートイレが壊れたとのこと。『大泉の「雨の呪い」に対抗するように、私の「家電故障の呪い」も未だに継続中です。』とダイアリーでも大泉さんを絡めてくる。

  • 31日

情報開示した『不便な便利屋』について語る森崎さん。しかし最後の方に『余談だけど、鈴木浩介さんと安田ってどんだけ仲いいんだよ。妬けるわ。』と急にワンツーな余談を出してきてやられるファン。

  • 2月
  • 2日

戸次さん、本公演のチラシ撮影の打ち合わせで着替えるため、パンツ一丁の瞬間の森崎さんをアップ。なんとも言えない表情でこちらを見る森崎さんのシュールさ。

  • 3日

戸次さんが朝食に鯛茶漬けを作ったとアップ。なぜこのメニューなのかというと、『昔大泉が作っていたのを思い出し、昨日からヅケにしてました。』とのこと。何だこの破壊力…!

  • 13日

大泉さん主演映画『ぶどうのなみだ』が台湾で公開され、喜びを報告する大泉さん。するとまさかの戸次さんが『おめでとう大泉!』とデレたダイアリーをアップ。『今度こそ台湾でブレイクするといいですね』とFAN TAN台湾デビューの苦い経験に触れ、更には『そんな大泉にはわかってもらえそうな、素晴らしい出会いがありました』と、付いてないと思っていたシャワートイレが付いていた話を披露。全体的に二人以外に共感できる人はいるのかという、置いてけぼり感を感じてむしろ滾る。

  • 15日

この日はハナタレ全国放送。家に帰って見た戸次さん。森崎さんのお風呂シーンがメンバーで見た時はまだ編集前のノーモザイクだったそうで、『今思い出しても笑えます。良い思い出です。最近のハナタレは、ほんとヤバいです。いや、ヤバいのはうちのメンバーでしょうか?いや、そんな我らの持ち味を十二分に分かってくれて、その上で番組を作ってくれているスタッフ陣が、一番ヤバいのではないかと思います。感謝!!』と素敵な締め。

  • 16日

ハナタレ全国放送の時の5ショットを大泉さんがアップ。ハナタレ全国放送フィーバー中のファンは歓喜。

  • 17日

ハナタレ全国放送最後の5人で撮った写真のNGをアップする大泉さん。左から、目線を外して素で笑っている安田さん、ちゃんとカメラ目線ばっちりの森崎さん、何か喋っている途中の大泉さん、大泉さんの方を向いて笑っている戸次さん、カメラ目線ながらも吹き出している音尾さん。おそらく大泉さんが何か話して、それにメンバーが笑い始めてしまっている図。『これはこれでいいよね(笑)』という大泉さんのコメントに大きく頷ける。

  • 22日

ハナタレ収録で5人集合。森崎さんが床に体育座りする5ショットをアップ。みんな足が揃っていて可愛い。

  • 23日

ダイアリーの0時日付問題で、正式に「ダイアリーをその日のうちに書くが、更新にはマネージャーのチェックが必要だから、夜中だとマネージャーも気づかないし可哀想なので、翌日の朝にアップ方式にする」と決めたが、「時間に焦ること無く、落ち着いた内容のダイアリーを書きたい」という内容に変わっていき、うまく説明できなかった戸次さん。

  • 24日

前日のダイアリー0時日付問題について、森崎さんが戸次さんの補足説明を分かりやすく私達ファンにしてくれる。『とつぎくん、書き方がアレなのでね。ついついまた横ヤリ入れてしまいましたよ。ガンバレ。とつぎくん!!』…リーダーって大変ですね…。


ハナタレ収録の後にロケもした模様。休憩中に森崎さんを無視するという小学生のような遊びをするNACS。そして森崎さんが逆襲とばかりに「俺が見えないのか?んー?どうだまだ見えないのかぁ?んー?」と音尾さんの顔にほぼくっついて話しかけ、笑いを堪えている音尾さんとのツーショットを大泉さんがアップ。可愛い。


その後、大泉さんにもとばっちりがいき、耳元で話してくる森崎さんを自撮りでアップ。軽くカップルみたい。可愛い。


ちなみに戸次さんはその間にダイアリーを更新。『そして只今ハナタレロケ中。やはりこの4人は面白いですわ。では、また明日!』とロケを満喫するためなのか、昼の12時にすでにまた明日と宣言。

  • 25日

補足してくれた森崎さんに感謝し、その後VS嵐での嵐の素晴らしさを伝える戸次さん。個人的にはとても嬉しかった。


24日に『最近食べた美味しいもの』を大泉さんがアップしたのを見て、早速大泉さんが訪れた店に森崎さんが訪問。「やい大泉!」と次々に食べた美味しいものをアップ。「大泉のくったもの、ぜんぶ食ったぞ!!今度大勢連れて行こうや」とのこと。

  • 26日

ゴルフについて語る戸次さん、ゴルフを『ゴルフ = 超ツンデレ女(8ツン:2デレ)』と例える。0時頃に大泉さんが毎日0時前に書くようになった戸次さんを『頑張ってるな!』と褒めて伸ばすと思いきや、『まぁ、落ち着いてゆっくり書いた文章がそんなに前と変わってる気もしないが(笑)』とゴルフの例えにツッコむ。

  • 27日

大泉さん、森崎さんに「リーダー行ったんだー^_^しかもリーダーもカキ食ったんだー。俺もカキ最近食べたよ^_^」と自分の食べた牡蠣をアップ。LINEでやればいいと思うようなやりとりを日を跨いで行う。

  • 3月
  • 1日

おにぎりロケ中。アナウンス部から編成部に異動したため、フォトダイに写ることができるようになったマミちゃんと3ショット。白い服のマミちゃんに対し、戸次さん大泉さんは黒い服。またも色合いが似ていてコンビに見える。いやコンビだけど。

  • 2日

おにぎりロケにて、胃が痛いと言う戸次さんに自分がCMしている胃薬「スクラート」を飲ませた大泉さん。治ったようで「効いたわ~!」と親指を立てる戸次さんを激写した大泉さんが一言。「同じ41歳、同じ初めての痛みを経験してるようです(笑)」と2回も”同じ”を書いて強調。

  • 7日

こっそりお酒を飲んでるから花粉のブロック注射が効いていないかもしれないと素直に書いちゃう戸次さん。そんな戸次さんに『飲酒したって書かなきゃみんな心配してくれるのに、そうしないところがシゲの優しさだなぁ』と言ってあげる心優しいリーダー・森崎さん。そして大泉さんには『フォトダイのホルモン食いたい!連れてって!』とまたもLINEでいいようなコメントをする森崎さん。

  • 11日

大泉さんは朝ドラ、音尾さんは大河ドラマNHKで一緒の二人。大泉さんがスタジオを出ると、待ち伏せしていた音尾さん。そんな音尾さんの姿を3枚に分けてアップする大泉さん。「それにしても品川さん(音尾さんの役名)、ちょっと前よりカッコ良くなった気がします」とのこと。NHKで何度もちょっかいをかけあう二人が可愛い。

  • 13日

「スイスで見つけたリーダーのルーツ」と、スイス滞在中に見つけた、鼻から下のみの巨大な顔のオブジェがいくつも並ぶ写真をアップする大泉さん。非常に嬉しそうに指差して笑っている。

  • 14日

舞台の本番中に首筋をやっちゃった戸次さん。『「40歳を過ぎると、今まで経験した事ない不思議な痛みが身体を襲う」という話を、大泉と交わしました』と、先日大泉さんが”同じ”を強調した話をサラッとする。

  • 15日

毎日更新している戸次さん以外に他のメンバーがあまり更新しないものだから、戸次さんのアイコンだらけになっているダイアリー。大泉さんが『やばい!ダイアリーがしげしかない!』と慌てて更新。10分後に『やった(笑)シゲが一個減った(笑)』と更新。7分後に『半分俺になった^_^やった(^o^)』と短いながらも二種類の顔文字て嬉しさを表現。その4分後にトップ画面が全部自分のアイコンになり喜び更新。『実はかなり久しぶりにオフを実家で過ごしている』と親孝行なダイアリーかと思いきや、『シゲ見たらびっくりするべな(笑)』とやはり最後に戸次さんの話題へ。


しかしこれで終わることなく、戸次さんと仲が良い自慢へ。『24』のシーズン8までのDVDを持っているが、8を見てしまうと、「あるかどうかわからない続編を早く見たい!」となるため、あえて9が発売になるまで8を見ていなかったと更新していた戸次さん。それに対して『ちなみにシゲに24のその見方を教えたのは僕です。』と締めくくる。


そんな中、音尾さんが『早食いをするとオナラがたまるというから早食いを我慢している』というどうでもいいダイアリーで流れをぶった切る。さすがマイペースな末っ子…。


それに対して0時過ぎになって『ふざけんな音尾!』と怒る大泉さん。どうやら寝る前にもう一度ダイアリーを見返そうとしていたらしい。さすが自分大好き(笑)。

  • 16日

渦中の戸次さんが更新。しかし、大泉さんとも共通の親友、Jさんと『仲良くユニコーンガンダムを見てる』『2つ前の大泉のダイアリー、正しくはシーズン8だと思います。』となぜか逆撫で。


一時間後に反論する大泉さん。大泉さんはシーズン8で終わると聞いていたから7さえ見ていなかったということらしい。もう、その当時の会話を知る術のない私たちファンはどうしたらいいのか…。


その一時間後、森崎さんも『24』シリーズをまた見始めたと便乗。そこから事務所メンバーで『24』の話ばかりになる。こういう交流、クラスの中の会話みたいで可愛いと思う。

  • 17日

今年頭の舞台「スタンド・バイ・ユー」で生演奏してくれていた管弦楽団のコンサートを観に行った戸次さん。ピアノ奏者の萩野清子さんについて清須会議の音楽も作った人です』と補足。

  • 21日

音尾さんの誕生日が終わりかけた頃に『忘れてた!オナラ止まった?』とわざと更新する大泉さん。もちろん『違うでしょう?誕生日おめでとうでしょ!?』とお手本のように乗ってあげる音尾さん。そして『僕がどうにかNACSの平均年齢を下げてますが。僕がいなければただの40代のオッサン達ですからね。』と得意の末っ子を自負。

  • 24日

ハナタレのロケで集合。
戸次さん→メイク直し中の森崎さんそれを見つめる大泉さんのツーショット、メイク直し真っ最中の大泉さんを入れた森崎さんと自分の自撮りスリーショット、森崎さんと大泉さんが談笑しているツーショットをアップ。
大泉さん→タキシードでロケバス5ショットをアップ。森崎さん戸次さん大泉さんはカメラ目線。安田さん音尾さんは我関せず下を向いている。いつも通り。

  • 27日

東京も温かくなり、いい季節になったという大泉さん。つらつらとポカポカ陽気について話していたかと思うと、もちろん目的はそれではなかった。『春は素敵だから花粉症にはなりたくない』と言い始め、『シゲとかなっちゃったものね。残念。なりませんように。それだけ(笑)』と一言。つまり、北海道より早く訪れる東京の春の温かさを表現した15行ほどは全て戸次さんをイジるまでの前置きだった。あざとい大泉さん…。

  • 28日

それに対し、戸次さんは最初にサラッと『大泉が花粉症を発症してないのが、羨ましくも、悔しくもある戸次の朝刊です。』と触れる。この対照さが好きです。

  • 30日

おにぎりあたためますか』のロケ。「長野。」との一言と、なぜか振り向きヤンキー座りの戸次さんと、戸次さんの方に少し傾いて両手を膝に当てている可愛い大泉さん。

  • 4月
  • 2日

事務所の後輩である、映画好きの大下宗吾さんが、試写会で『駆け込み女と駆け出し男』を鑑賞。とにかく『大泉洋が凄い』『平成の渥美清』と絶賛。それを見て『私も必ず見ます』と戸次さん。そして自分が出ており、『駆け込み女〜』の戸田恵梨香さんが主演する『エイプリルフールズ』も公開したと触れる。


『エイプリルフールズ』は、今年の本公演はもちろん、先日まで戸次さんのやっていた舞台『趣味の部屋』、言わずと知れた大泉さん主演の『探偵はBARにいるも脚本を担当している古沢良太さんの作品だという戸次さん。


面白い作品に出れる役者としての幸せを熱く語った後、『『駆込み女と駆出し男』『エイプリルフールズ』どちらもお時間がある時に、両方観ていただけたら幸いです。』といつものように大泉さんの映画のタイトルをわざと間違えて書いたりせずに、真面目にセット推ししてくる。

  • 3日

大泉さんバースデー。例年のごとく全国的に雨。『駆け込み女〜』を褒めた大下さんが寿司に連れて行ってもらえると聞き、まだ一般公開していないにも関わらず、でたらめに褒める森崎さん。『やい、駆け出し。寿司おごれよ。誕生日おめでとう』と締めくくる。このフラグは6月に回収されることになる。

  • 4日

みんなからの誕生日祝いのお礼を言う大泉さん。しかし、戸次さんには『しげは当日のダイアリーに全く触れてない!観たい映画にも入ってない!0点だ!』とご立腹。安田さんと音尾さんは長らく更新していないが『まぁ、元気ならいい!!』と責められない良い人・大泉さん。しかしお昼頃にとんでもないダイアリーが戸次さんから。


以前、『駆け込み女〜』は宣伝しただろうという戸次さん。そして誕生日については『何もここで祝わなくてもって思ってるだけで、昨日はちゃんと自宅で祝いましたよ?「今日は大泉の誕生日だから、いつもの朝起き抜けのあいつへの悪態は我慢しよう。誕生日だからな!うん!」てな感じで。少しは感謝してもらいたいですわ』と大爆弾を投下。毎日悪態ついてるのはさすがにリップサービスとは分かってはいるが、何もここで祝わなくても、のリアル感にやられた私。大泉さん、絶対このダイアリーを読んでニヤけてたと思う。


夜に大泉さんは『ふざけんな戸次ー!!』とやはりコメント。大泉さん、絶対このダイアリーを書いてた時もニヤけてたと思う。

  • 5日

戸次さん『さて、大泉が律儀にツッコミの数々を披露するなか、私は本日から趣味の部屋の全国公演がスタートします。』と冷静な滑り出し。

  • 6日

『趣味の部屋』全国公演で美味しいものを食べて楽しい戸次さん。夏の本公演も楽しみだというが、『美食倶楽部名誉会員のあの怪物二人(森崎・大泉)のペースには、毎回とてもついていけませんが……。』とのこと。あんなに食べてて、しかも戸次さんと違って特に筋トレとかしていないのにあのスタイル…大泉さんが羨ましい。

  • 7日

音尾さんが毎日「今日のわし」と自撮りをアップしているのですが、9時25分大河ドラマの衣装で「今日のわし」がアップされているのを見た大泉さんが、「今日NHKにいるんだ!」とお昼の12時8分に大河ドラマの楽屋におしかけ、音尾さんの写真をアップ。音尾さんは「いや、なんでもない写真撮らないでくれる?」とクレーム。

  • 8日

おにぎりロケで鹿児島にいることを、安定の自撮りツーショットで教えてくれる戸次さん。自撮りのツーショットってなんでこんなに高まるんだろうか。


また、本公演関連の取材でNACSについて語り、『不思議ですわ。グループって。人に話せば話すほど、自分がNACSにどんな想いがあるかと、再発見。』としみじみ。

  • 9日

7日に「花燃ゆ」のスタジオに遊びに行った大泉さん。豪華なセットに「テーマパークみたい」とはしゃぐ大泉さん。しかも東出くんに写真を撮ってもらう。そんな東出くんと音尾さんのツーショット(音尾さんほぼ写ってない)もアップ。NHKを満喫したご様子。


13日
昨日携帯をなくしたと騒いだ戸次さんに『忘れ物をしなければきっと数時間の休息があるでしょうに、それすら必要ないとわざと自分を鼓舞しているのでしょう。』と皮肉り、『あぁ戸次くんに休息をあげたい。』と最終的にはやはり優しい森崎さん。


そんな森崎さんが取材で東京へ。「楽屋に戻ったら、俺の次に控えていた友達を発見!ぎゅーしてきました。」と満面の笑みでハグする写真をアップ。かわいいいいい!!!

  • 15日

戸次さんばかりのダイアリーに食い込んできた森崎さんを見て『大泉あたりが参入してくるかと思いきや、リーダーだとは意外でした。』と戸次さん。大泉さんを期待してたの…?

  • 26日

ハナタレ収録。東京からやってきた大泉さんに、すでに白のピチピチ体操タイツに着替えた森崎さんがお出迎え。同じものを今から着ることに落胆する大泉さんをアップ。森崎さんが「このくらいのテンションの開きが毎度あります。でもすぐに同じ格好になって、一緒にバカやるんです。」と締めくくっていい話に。


安定の仲良しで森崎さん、大泉さんに挟まれて前室のソファーに座る戸次さん。


しかし、ダイエット中だからか、森崎さん大泉さん音尾さんで回転寿司ランチに行った模様を森崎さんがアップ。

 

  • 5月
  • 3日

無事に舞台『趣味の部屋』が終わった戸次さん。広島公演から風邪気味で、千秋楽を迎えてすぐにハナタレ一人ロケでやっと休みになり、疲れもあって熱が出てしまったという。

そんな戸次さんの更新を見て『大丈夫かぁ?熱あんのかぁ?しんどいなぁ。気を抜かないようにしっかりね。』とお父さんな森崎さん。

  • 6日

ビストロに出演した回が放送になった大泉さん。楽屋の前で撮った一枚をアップし、「そして、なせか、私も安田さんと同じ感じになってしまいましたな(笑)」とコメント。4月13日に安田さんがビストロに出演した際に勝利チームの稲垣さん香取さんペアにキスをし、今回は大泉さんが稲垣さん草彅さんペアにキスをした。稲垣さんお得。

  • 14日

戸次さんと音尾さんがドラマ『花咲舞が黙ってない2』にゲスト出演(この時はまだ未公表)することで、合間に一緒に食事休憩を取る様子を「なぜか目の前にこの人がいるんだけど」と二人ともアップ。スーツ姿で社食を頬張る姿を撮り合うおじさんたち…。

  • 15日

「まれ」の横浜編が始まったことで、小日向文世さんとりょうさんとのスリーショットをアップする大泉さん。戸次さんがりょうさんと『サプリ』で共演した時に、「りょうさんがどうでしょうファンである」ことを聞いていたという大泉さん。『サプリ』は2006年夏の月9ドラマ。9年前のことにわざわざ戸次さんの名前を出してくれてありがとう。

  • 17日

大泉さんは『駆け込み女〜』の番宣でスマステに出演。スマステ終了後の深夜1時、リアルタイムの興奮そのまま『あの人は本当に人間力高過ぎです。あんな人なかなか居ないわ。先日観させていただいた草なぎさんとの舞台も凄まじく面白くて、天才とはこういう人たちを言うんだなぁと実感しました。とにかく香取さん、ありがとうございました。』とコメント。


SMAPも好きな私は、大泉さんが初めてスマスマに出たときから、どことなく香取さんが大泉さんを好きでいてくれているのを感じていて。同じ5人組で戦う価値観を、二人が語らずとも分かち合っている気がして、でなければしんつよ舞台に招待しないだろうし、香取さんは以前「ついに大泉洋を好きになりました」とアドリブで言ってくれたし、とても嬉しかった。


朝になって、茶化しながらも『宣伝で随分バラエティ番組に出てるのを見てました』と一言添える戸次さん。


そして、帯広でハナタレロケのこの日。搭乗口からバスで飛行機に行く中、ガラガラにも関わらず先に乗り込んだ音尾さんの隣に行った大泉さん。はにかんでいるという音尾さんを後ろから激写した戸次さん。大泉さん背高いから狭そうだし二人ぴったりくっついちゃってる。ギャンカワ。


更に寄った後ろ姿の写真をアップする戸次さん。二人とも似たような帽子だったのに大泉さんは脱いでしまったらしい。残念。


東京からやってくるメンバーのために、一時間も前から着替えて準備万端で待っている森崎さん。「おー、リーダーやせたな、病気か!」「死にかけてんのか?」「死ぬなよ、せめて本公演終わるまではな!」と言われたと報告。ファンとしては、罵倒でリーダーを気遣うメンバーが垣間見れた。


『安田さんとはまだ一言も交わしてないけど、たぶん大丈夫。いつも通りだ。』と喋らないメンバーのフォローも忘れない森崎さん。


通り雨を大泉さんのせいにして「おい雲」と呼び掛けられたのを根に持ち、森崎さんが半目になった瞬間の写真をわざとアップして「変な顔(笑)」とコメントする大泉さん。小学生かよ。


同じく雨を”激しく”大泉さんのせいにしたという戸次さんの半目写真をアップする大泉さん。「ふっ(笑)変な顔。」小学生かよ。


同じ日、安田さんは「なんとなく」と森崎さんのうなじショットを「盗撮」とアップ。安定した変態。

  • 18日

昨日撮ったメンバーの写真をアップすると意気込む戸次さん。『(安田さん最高です安田さん最高です安田さん最高です)』と安田さん推し。


「お待たせしました」とメンバーの姿をアップする戸次さん。「まずは4。」とナックス番号を無視して最初に大泉さんをアップ。まずは大泉さんなんだ…と思う。そして最後に、いつものように変な格好をさせられたからか、絶望的な顔でどこかを見つめる安田さんの写真をアップ。多分、戸次さんはこれを撮った後に笑い崩れていたと思う。シゲオブザイヤー2015上半期もやはり安田さんかな?


ハナタレロケが終わり、東京組と札幌組に分かれたナックス。札幌組の森崎さんと大泉さんはもちろん一緒にご飯。森崎さんオススメの焼肉屋へ行き、マネージャー二人と四人写真をアップ。マネージャーも北海学園大学演劇研究会出身で、みんな歴代の会長とのこと。NACSが大学時代から大切にしているのはメンバーだけでなく、先輩や後輩も同じように長く付き合っていて、そういうところが好きでもある。

  • 21日

札幌から叔母さん(ふんちゃん)が来ている戸次さん。お母さんが亡くなっているため、数少ない血の繋がった存在の叔母さんと、一日叔母デートをしたと心温まるダイアリーを。


それを見て感動した大泉さんは『これからお前んち行って俺もふんちゃんと過ごすわ!』と発言。

  • 22日

昨日の一日叔母デートでふんちゃんと『駆け込み女〜』を観てきた戸次さん。『先生あっぱれ!』と褒める。音尾さんが出てると知らなくてびっくりし、フライヤーを漁っていたら『新宿スワン』の安田さんがいて楽しかったとのこと。


事務所の仲間・小橋亜樹さんに長々とコメントしていたかと思えば突然『いやーそんな事はどうでもいい!!』と言い出す大泉さん。戸次さんがふんちゃんと観に行ってくれたことにえらく感動して、『ありがとう!!嬉しいよ!ふんちゃんにもよろしく言ってくれな!』と興奮。またもやLINEを覗いてしまったような私信の後、ふんちゃんジョークをかます。

  • 23日

戸次さんが『あ、それと、大泉。』とふんちゃんジョークをふんちゃんにきちんと伝え、『笑ってたけど、微妙でしたよ』と私信。いやだからLINEで…と思ったらこの日はなんとおにぎりロケ。これから会うメンバーに朝から公に私信。直接言えばよかったんじゃ…いやでもありがとう。

そしてマミちゃんも入れた安定の自撮りスリーショット。なぜか戸次さんを見つめる大泉さん。

  • 27日

茶こしを買ってきて抹茶を立てたという戸次さん。しかし、茶せんの間違いで、『しげー。分かるなぁ。お茶いいよねぇ。』と言いながら『茶せん、かな?』と訂正してあげる森崎さん。リーダーって大変ですね。(主に戸次さんのことで)

  • 30日

明日から6月だと驚く戸次さん。『このペースでいくと、あっという間に80歳ぐらいになっちゃいます。』とコメント。しかし、5月はあと一日ある。残念。

  • 6月
  • 1日

ハナタレ収録で5人集合。センターの戸次さんが自分の左(大泉さん音尾さん)と右(安田さんと森崎さん)をアップ。大泉さんのみカメラ目線。


その収録の間にダイアリーを更新する大泉さん。『いやいやしげの言う通り、このままではあっと言う間にチームナックス還暦公演とか打ってますな(笑)』とのこと。『ハナタレ収録始まる!』と締めくくってますけど、戸次さんの隣にいながらこれを打ってたんですか…?


ものすごく久しぶりにダイアリーを書いた音尾さん。『それぞれの顔を見つつ、また5人の舞台の稽古が今月から始まるんだなぁと。しみじみと。』と素敵な文章。琢ちゃんなら更新なくても許すよ。

  • 2日

ハナタレ収録時の5ショットをアップする森崎さん。安田さんはもちろん、今年1月からのマイブーム「写真に撮られてもいいけど顔は全部手で隠す」状態。それに対し「いちばん目立つのにね。」と冷静なコメントの森崎さん。

  • 7日

『継ぎ足しで作っていた野菜スープが昨日カレーに生まれ変わりました』という戸次さん。料理をするようになったのは『たぶん大泉の影響です。「男が料理をする」その観念に気づかせてくれたのが奴だから。』とのこと。2月3日には大泉さんが昔作っていたのを思い出してわざわざ前日から漬けて鯛茶漬け作ったもんね…多分じゃなくかなり影響されてるね…。

  • 8日

あさイチ」でやってたブロッコリーのスパゲッティが美味しそうだったので、慌ててブロッコリーを買ってきて作ってみた大泉さん。何も慌てて買わなくても。V6も好きな私はただ歓喜。


普段北海道での仕事が中心の森崎さんが、本公演のためいよいよ東京の単身赴任へ出発。そんな森崎さんに『いや~~、大変だろうけど、東京には俺がいるから。ことあるごとに、飲むぞ!なんならうちに泊まるのも全然アリだから。』と歓迎ムードの戸次さん。森崎さんが仕事で東京に来ると、結構本当に戸次さんの家に行ってるので今回も期待している。

  • 9日

「オモクリ監督」収録時の写真をアップする森崎さん。自分の他に「メイク終わりの洋ちゃん」と微笑む大泉さんをアップ。


そして、その後に安田さんと「モンキーパーマ3」の声入れをしたという森崎さん。ブースで並ぶワンツーショットをアップ。上目遣いな二人が可愛いが、安田さんがをマイブームをする隙を狙った貴重な一枚だった模様。

  • 10日

「もろもろ撮影中です」とエレベーターの中のようなところでリーダーの自撮りで収まる5人のおっさん。その後、戸次さんが一人ひとり12345とワンショットをアップ。

  • 16日

「稽古順調」と戸次さんが自撮りをアップ。奥には頬杖をついて白Tシャツから良い筋肉の腕が見えている、ナチュラルモテオーラの音尾さん。

  • 18日

本日も稽古の様子。森崎さんと音尾さんの写真をアップする大泉さん。大泉さん曰く「盗撮してたらバレた(笑)」らしく、音尾さんは「!?」という形相。

  • 19日

森崎さん、稽古場の写真を怒涛のアップ。まずは「俺と、3。」と後ろの戸次さんを入れ込んだ自撮りをアップ。続いて「俺と、5。」とセリフ確認中の音尾さんをいれた自撮りをアップ。


そして次に、このツーショットを撮っていたら、いきなり手が入ってきた写真をアップ。その正体は二人の間に入り込む安田さんで、今年のマイブームをしながらも写真には写りたい模様。森崎さん曰く「2、めちゃ笑顔でした」とのこと。


最後に「俺と、4。と思ったら5も写ってた!おぁっ、後ろにはなんと2!奇跡!久しぶりに姿をとらえました!以上。おやすみなさーい」と締めくくる。メンバー同士で番号で呼び合うの可愛いよ…。戸次さんいなかったのかな…残念…!


「テーブルに水をこぼし、それが音尾の台本にかかったのを、なんとか音尾に気づかれる前に処理しようとしてたが、このあと5秒後に音尾に気づかれる直前のリーダー」をアップする戸次さん。

  • 20日

前日の戸次さんの写真の続きとして「我々の告げ口で音尾に見られたリーダー。それぞれの顔がいいですねー(笑)。リーダー悪いと思ってるな(笑)」とコメントをつけて、苦笑いの音尾さんと若干落ち込み気味の森崎さんをアップ。それにしてもすぐ告げ口した戸次さんと大泉さんの姿が目に浮かぶ…。

続いて、「全然大丈夫ですから!みんな大袈裟なんです!と開き直るリーダー(笑)」の写真をアップ。音尾さんに近寄って見つめている森崎さん。

  • 22日

向かいで台本を読む大泉さんの素の写真をアップする戸次さん。「ペン回し中の大泉」とコメント。10年ほど前に「打ち合わせするじゃん?俺大泉の隣じゃん?絶対俺のペンを奪ってペン回しするんだよ。だから最近は二本置いとくの」と言っていたことを思い出す。多分この日のは自分のペンのはずだけど…。


また、スマスマの情報解禁に触れSMAP様が5人揃った「オーラ」は半端なく、まさに覇王色!』と気絶寸前だった戸次さんでしたが『バラエティーの申し子、大泉さんのおかげもあって、楽しいVになったと思います。』と大泉さんに感謝。

  • 23日

かれこれ10日間ほど頭痛に悩まされていた大泉さん、年齢も踏まえて検査に行くと異常なし。MRIで撮った脳の中を表現。『大きくバカと書いてありました。ウソです。それじゃシゲです。』とお得意の戸次さんジョーク。多分、大泉さんの脳には『シゲ』という文字が何個かは書いてあったと思う。


稽古後に演出のマギーさんと森崎さん戸次さん大泉さんで焼肉に。その様子をアップする戸次さん。まずは向かいの森崎さんと大泉さんをアップ。距離感はゼロ。そして反対側の自分とマギーさんの写真をアップ。七輪の場所からして、やはり戸次さんと大泉さんは向いの席。隣同士か向かい合わせの選択肢しかない二人。

  • 24日

大泉さんが戸次さんの写真について「僕の被っている帽子、実はリーダーのです。帽子を稽古場に忘れてしまって、借りました(笑)」と最高の脚注を入れる。


「大泉とは二日連続になる…」と大泉さんと共通の友達との自撮りスリーショットをアップ。しかも、大泉さんが久々に左手薬指に指輪をしている姿がおさまっていて感謝。


にも関わらず、ダイアリーでは『昨日はほんとに書くべき事がない……。いや、そんな日もありますよ。ま、強いて言えば、夜に大泉と、新見と飲んだくらいで……。』と嘆く戸次さん。いや、それ書いて。二日連続、しかもあなたはオフだったのにわざわざ出向いて大泉さんと共通の友達と飲んだそれを書いて。

  • 25日

森崎さんがやっと『駆け込み女〜』を観て長い文章で大泉さんを絶賛し、『かっこいい!!胸キュン☆しました。』と女子高生のような感想も添えた。


そんな森崎さんに大泉さんが『東京で寿司おごるわT_T』とコメント。4月3日の大泉さんの誕生日の『やい、駆け出し。寿司おごれよ。誕生日おめでとう』のフラグが回収される。


しかし森崎さんはその日、稽古後に戸次さんとメイキングカメラマンと一緒に立ち食いステーキに。森崎さんと並んで300gを頬張る姿をアップした戸次さん。

  • 26日

タレント個人に応援メールを送れる公式サイトの新しいツール・ファンメールについて大泉さんから『みんなたまに送る人を間違ってるよ』と一言。読んでいくとどうも自分じゃなく、それが戸次さん宛の場合も。『それともただただ俺からシゲに伝えて欲しいのか(笑)シゲの残念がファンの皆さんにもうつってるのでお気をつけて(笑)』とのこと。ただただ大泉さんから戸次さんに伝えて欲しい人もいるかもしれない。


「雨の中自転車で帰らなくてはならない男」というタイトルで、リュックをビニール袋に包んで帽子にタオルを挟んで自転車の横で切なげに雨空を見上げる戸次さんをアップする大泉さん。「天気予報見て乗って来なさいよー(笑)」とお母さんみたいなコメント。

  • 27日

『大泉の言う通り、天気予報を見ずに出かけた私。』と素直な戸次さん。しかも自転車かパンクしたとのことで、本家残念はさすが。

焼肉での写真で上げ忘れていたものをアップする戸次さん。意気揚々と肉を焼く森崎さんと、森崎さんのために肉の皿を持ち上げている大泉さん。そして最後に「で、やっぱりリーダーの帽子はデカいわ。大泉」となぜか大泉さんに向けて謎の私信。

  • 28日

本公演の役を深めるか、新しい仕事の台本を読むか、それともテレビ放映されている『探偵はBARにいる2』を見るか悩んでいる大泉さん。

  • 29日

『大泉大先生が役を深めるかどうかの葛藤の最中……』と切り出し、自分はオフでお酒を飲みまくったダイアリーを書く戸次さん。


ホンマでっかTV」にNACSでゲスト出演した際の写真をアップする大泉さん。といっても全員ではなく、『戸次さんを気に入り、抱きつくマツコさんと困る戸次さんの図』を「マツコとシゲユキ」というタイトルで5枚も。そして最後に、5月2日に大泉さんがアップしたマツコさんに胸をまさぐられている写真を再度アップし、『比べるとよく分かる(笑)なんとも似た写真だよね(笑)』とコメント。分かったよ、自分とシゲが似てるっていいたいのはものすごく伝わったよ…。



以上が、戸次重幸さんと大泉洋さんの2015年上半期総括〜今年は特に仲が良いなぁと思っていたら70日以上も公式にじゃれ合ってたので、全てピックアップしてみた〜です。


ご覧の通り、20年間の安定の事実のように、大泉さんから戸次さんへのベクトルが大きい関係のお二人。しかし、上半期終了間近の6月は意外にも戸次さんが大泉さんをかまっていました。しかし、やはりご覧の結果に。




最後に怒涛の更新をかけた大泉さんに尊敬の意を表します。私は大泉さんが世の中で一番の子残念だと思う。ジャニーズでいうなら、最強強火シゲ担。


お互い別々の仕事をしていて、会わない日でもお互いの名前をネット上で出す二人。いや、大泉さんほんと、毎日のように戸次さんのこと考えてるんですか?と言いたくなる。お正月からツボに入ったり、胃が痛いと言えば胃薬をあげて「同じ痛み」と発言したり、オフの暇な時は実家にいても戸次さんをイジって遊び、いつ気づくか楽しみにしていたのに邪魔されると例えメンバーでも怒り、戸次さんをイジるために倍以上の前置きを書き、自分の誕生日にコメントがないと怒ったり…。


ちょっと愛情が重たい彼女か。


大泉さん、絶対に戸次さんに返事してもらえるような雰囲気にダイアリー書いてる。あざとい。反応せざるを得ないようなこと書いてる。でもそれに短くともちゃんと返してあげる戸次さん。時々すごい爆弾を落とす戸次さん。お互いに携帯の変換トップ3にはお互いの名前があると思う。


半年で70日以上ということは、2〜3日に一度は必ずお互いの名前を出し、公式にやりとりしているお二人。そしてそんなお二人を「仲が良くて可愛いなぁ」と見ながら、それぞれのお世話をしてあげるリーダー森崎さん。それを20年前からなので日常茶飯事だとしてなんとも思っていない安田さんと音尾さん。


実に素晴らしい世界。最後に、今年の上半期で好評をいただいた、今から18年ほど前のTEAM NACSの出来事を。





漫画みたいに仲良しな二人を、五人をいつまででも見続けたいです。

北海学園大学演劇研究会まとめ〜森崎博之の決意〜

いやぁ~お待たせしました!TEAM NACSが本格的にお別れしていた1年間のお話です。このバラバラになった期間の経験は、今考えると大切な時間だったと思います。



前回のエントリーでTEAM NACSは解散しましたが、仲違いをしたわけではないので、解散公演の後も、森崎さんを東京に見送るまで5人は思い出を作り続けました。



3月

森崎、上京


f:id:JaGaimo:20150330182604j:plain

毎年3月20日ごろに行われている北海学園大学の卒業式。森崎さんと安田さんの卒業を祝って撮った5ショット。みんないい笑顔でよかった。



この後、森崎さんと安田さんは卒業パーティーに二人で参加し、パフェを食べて帰ったそうです。その結果、森崎さんは風邪をひきました(笑)。上京して就職するっていうのに身体弱いんだからもう〜!



大泉さんは順調に面白さを発揮して『モザイクな夜V3』に出演していました。『モザイクな夜V3』は24:50から30分間の深夜番組なのに、まさかの月曜から木曜までの帯番組(笑)。「思いついたことはなんでもすぐにやる!」というのがモットーの、ほぼ撮って出し番組でした。ここで『水曜どうでしょう』につながる大切な出会いもあります。


番組後期に作られた『古畑任三郎』のパロディコント「占畑任三郎」は、後に『水曜どうでしょう』において顔を揃えるメンバー(鈴井貴之大泉洋藤村忠寿嬉野雅道)が初めて一緒に仕事を行った作品である。鈴井は占畑任三郎(田村正和役で脚本も担当)、大泉は今泉(西村雅彦役)、嬉野は警官役のエキストラとしてそれぞれ出演し、音効は工藤、演出は藤村が担当していた。*1



この『占畑任三郎』は1996年3月20日放送で、大泉さんは「大泉元気」名義で出演。この頃若干の期間ではありますが、大泉さんは「大泉元気」という芸名で出演していたようですが、切り替わりのタイミングはおそらく親にテレビ出演がバレてからかなと(笑)。親戚の集まりで、親戚のひとりから「元気くん」と呼ばれてしまい、ご両親にバレてしまったそうです。




『占畑任三郎』、実は視聴率がよく、最高視聴率では8.8%を記録しました。これは北海道ローカルの深夜1時から1時半放送にしてはすごい数字です。全然時代も違いますが、ちなみに現在深夜番組で合格点と言われる視聴率は0時台で7%、1時台で4%だそうです。



↑『占畑任三郎』のOP。手が込んでます。



そんな中、東京に引っ越す森崎さんのために、4人は一緒に荷造りを手伝います。音尾さんは森崎さんから大量のエロ本を譲り受けることになりましたが、いかんせんその日は世界最強の雨男・大泉さんがいたからか、大雨でした。



一生懸命大量のエロ本を持つ音尾さんと3人は、森崎さんの家からの帰り道、大惨事に遭います。なんと、紙袋の底が抜けて大量のエロ本が道路に散乱。4人は雨の中必死に大量のエロ本拾い集めたそうです。"エロ本”の連発使用すみません(笑)。でも最後までおバカな5人が可愛くて。バカだなぁー!(褒めてる)



ついにやってきたお別れの日。メンバーはもちろん、演劇研究会の後輩たちみんなで空港へ見送りに行きました。さすがの人徳です。みんなで向かい合って小学校のお別れ会のようにアーチを作り、森崎さんは爆笑しながら通ったとか(笑)。



音尾さんは、「最後に先輩、俺におごらせてよ」と、雪印パーラー夕張メロンのソフトクリームをプレゼント。森崎さんは初めて奢ってくれた!と大感激。戸次さんは旭川旅行でも被っていたあのピスタチオキャップを被ってきてくれていました。うぅ、私が森崎さんだったらもう既に泣いてる。



森崎さんがいよいよ旅立つとなり、最後に一人一言ずつ挨拶することになりました。口火を切ったのは、別の劇団に所属していましたが、今でも仲の良い菅野(通称:ハム)さん。ハムさんが話し出した瞬間に森崎さんは我慢の限界でボロボロと泣き出しました。そして東京に向かう飛行機の中でもずっと嗚咽するほど泣いていたそうです。切ない…!



4月

  • 戸次・在籍5年目
  • 大泉、音尾・4年生に進級

こうして森崎さんは東京へ旅立ち、安田さんも就職し、北海学園大学には3人だけとなりました。うぅ、なんだか切なくなったので、ここで学生組3人のおバカエピソードを。



当時まだ実家から大学に通っていた戸次さん。授業がない昼間に家で寝ていたところ、カチャカチャという異音に気づきました。


戸次:フッて見たらこの二人(大泉と音尾)いるんですよ。うちの実家にですよ!?俺の寝室に。で「何してんだお前らー!」って言ったら「いや、エロビデオでもないかと思って」って。
大泉:あれはなんの帰りだい?免許の更新かい?
音尾:あ、免許の更新だ。
大泉:免許の更新に。俺と音尾3月と4月だから。で、手稲だから。そんでシゲん家に行ったら、お父さんが庭仕事してて、「シゲちゃんいますかー?」って聞いたら「おお、寝てんでねぇか?入んなさい」って言うもんだから。そりゃあ一家の主が入んなさいって言うもんだからねぇ?
音尾:そうだねえ
大泉:じゃあいいだろうと入ったらまんまと寝てるわけですよ。ただエロビデオが見つかんなくてね
音尾:無くてね。エロ漫画しか落ちてなかった*2



ギャグマンガかよ。下三人は期待を裏切らない自由ぶりです。免許の更新と戸次さんの実家といえばこんなエピソードも。次の日が早いので、泊めてくれと言って大泉さんは戸次さんの実家に泊まることになったある年。しかし、いざ寝ようという時になって戸次さん大パニックの事件が。


戸次:俺は自分のベッドで寝たわけ。でこいつは床に布団敷かせて寝かしたわけ。そしたら、「大泉、もう寝るぞ」って電気消したら、「…シゲ、そっちいっていいか?」って言うのよ(笑)!
大泉:あははは!
戸次:で、俺は冗談だと思ったわけ。ホモネタで俺を笑わそうという、ネタだと思ってたわけ
森崎:あぁ(笑)
戸次:だから「ふざけんじゃねえばかやろう!」って笑いながらね?言うじゃない?
森崎:あぁ(笑)
戸次:そしたら「なんでそんなこと言うんだよ…悲しいじゃないかよ…」っていうふうに言うわけ(笑)!で、俺、途中からわかんなくなってきたの。
大泉:(爆笑中)
戸次:「あれ…?どっちだ…?」狙いか本気かどっちかって分かんなくなって。
森崎:あぁ(笑)
戸次:「い、いや、大泉ほんと寝るべ?寝るべ?寝るべ?」って。最後までこいつオチ付けずに寝たんだよ!
一同:(爆笑)
戸次:あれは未だに不思議。ネタだよな?大泉な?あれは。
大泉:なんか知らないけど一緒に寝たかったんですよね、僕ね。
一同:うーん(納得)
大泉:甘えん坊さんだからですかね。こう誰か横にいたほうが寝やすいなと思ってね。
音尾:そうだね。
森崎:大泉とにかくあれですよ。稽古場で俺に腕枕をせがみますよね。
大泉:(爆笑)
音尾:俺には膝枕をせがむ~。
森崎:そぉ?
音尾:そして髪撫でてくれって。
森崎:そう、髪撫でれって。
戸次:こいつ、その話だけ聞くとおかしいよね(笑)!*3


その話だけをピックアップしてみた(笑)。大泉さんが、「自分は甘えん坊だから」と言ったときの他の3人の反応が納得してる唸り声で笑いました。シゲちゃん大パニックの話を、笑いながら聞いてる森崎さんも、とっても優しい声でツボです。



とは言っても、甘えん坊な大泉さんは、30過ぎてからも社長の鈴井さんが韓国に映画の勉強でたった一年足らず修行に出るってだけなのに、どうでしょうイベントの壮行会でずっと目が潤んでいたほど、とにかく人との別れが大嫌いな人で。森崎さんと安田さんが卒業した後、内心一番ダメージを受けていたのは大泉さんではないかと思っています。



二人がいなくなってダメになったとは思われたくないから。もっと盛り上げなきゃって思いのほうが強かったですけどね。非常にだらしない会長でしたけど、劇団に勢いはありましたね。おそらく僕の会長時代が一番動員はありました。*4



この時彼は、一般人とタレントの狭間で人気者になっていくにつれて増える責任と戦っていたのかもしれません。




5月

  • 劇団イナダ組第11回公演「サンチョパンサのバカ」

16日-19日
戸次・大泉・音尾出演
ルネッサンス・マリア・テアトロにて



森崎さん、安田さんがいなくなった後も三人は劇団イナダ組で活躍してました。当時、戸次さんはどさんこワイドという、北海道で夕方に放送されているローカル情報番組に少しだけ出演していました。




f:id:JaGaimo:20150331200646j:plain
↑最近、田中美保さんがレギュラーになってちょっと話題になりましたよね。



レギュラーのリポーターになる前は、「コリコリスッキリ!」の決めゼリフで全身黒タイツのコリコリ君として出演していたのがほとんど。スポーツマッサージの先生が出るコーナーで、全身タイツの上にツボを示すシールを貼られ、そこを押されてリアクションをするというもので、その他にもミニコーナーの中継などをたまにやっていました。その中継に飛び入り出演という形で出ることになった大泉さんと音尾さん。


大泉:俺と音尾がな?イナダ組のサンチョパンサの宣伝にテレビ出るとき、こいつ(戸次さん)がコリコリ君かなんかやってて「あぁ、俺どさんこに口きけるから、じゃあどさんこで宣伝しようや」って。俺が元気くんやりたての頃ですよ。
森崎:あぁ、俺が東京行ってる頃だ。
大泉:俺のことヨゴレだヨゴレだって言って。「大泉、お前はヨゴレ怪獣だ。音尾、お前はそれを倒す」…なんだっけ?
音尾:なんとかマンみたいな…
大泉:はだか…
音尾:裸くんかな(笑)?
森崎:なんだそれ(笑)。
音尾:俺にはもう、パンツ一丁になれって(笑)。
大泉:「お前が裸くんだ、お前はヨゴレ怪獣だ。ヨゴレヨゴレ〜ってやれ。じゃあ読み合わせだ」って。「ヨゴレヨゴレ~」「そんなことはさせないぞ!」「裸くん!?」とかって(笑)。「よし、じゃあできたな。行くぞ!」ってこいつスーツ着てんの。
森崎・安田:うーわー(笑)!
大泉:「お前何着てんのよ」「俺は司会者だからスーツだよ」「ふざけんなお前!」って(笑)。
森崎:とにかくね、他者を落としてねぇ~
大泉:「俺ジャージにヨゴレか!」って。
戸次:あれは大泉さん、あのー、悪かった(笑)。*5


そして今や大泉さんとレギュラー番組で10年以上共演しているSTVアナウンサー・木村洋二さんらにネタ見せしたところ、「汚い」などとディレクターに言われ、本番では裸くんではなく素肌ちゃんになったそうです。名前のセンス(笑)。



一方その頃、森崎さんは証券会社の営業として入社一年目ながら、どんどん成績を残していました。なんと、新入社員なのに社長賞をもらってハワイ旅行をプレゼントされたとか。東京の証券会社の営業でこれはすごい快挙だと思います。


大泉:リーダーなんて東京で働いてた時に営業やって「ここは仕事取れる」と頑張って一緒に飲みに行ったらその人ホモだったんだからね
音尾:そうだ(笑)
大泉:最終的に迫られちゃって逃げ帰ったって話が
音尾:そうそう(笑)。言ってた(笑)*6


こんなドラマみたいなことってあるんですね(笑)。もちろん森崎さんの実力が素晴らしいということもあるでしょうが、芝居や北海道、仲間を忘れようと必死に仕事に没頭したからこんなにすごい成績を残したのかな、と個人的には思います。



7月

安田・大泉出演




ガメラ2 レギオン襲来 デジタル・リマスター版 [DVD]

ガメラ2 レギオン襲来 デジタル・リマスター版 [DVD]




映画「ガメラ」の舞台が北海道だったため、鈴井さんが住民に注意を呼び掛ける札幌市職員役、安田さんが隕石落下の急報を伝える自衛隊員役、大泉さん逃げ惑う地下鉄乗客役として出演しましたが、鈴井さんのミスによって大泉さんだけ残念ながらエンドロールクレジットに名前が載っていません(笑)。ショックだっただろうに(笑)。



こうしてテレビに出始める他の4人の活躍を耳にし、森崎さんは自分の選んだ道に迷い始めます。そして、運命とも言える出来事がこの夏に起こります。


  • 8月

森崎、お盆に帰札。5人が偶然再会。


森崎:じいちゃんがボケちゃって。お盆に「ちょっとじいちゃん、最後に会えないか?」って親父から電話来まして。すごい俺が帰った日は調子が良かったらしくて。寝たきりだったんだけど、ムクって起き上がって「おー、博之。お前、頑張ってんだな~」って言ってくれたんですよね。「お前がんばれよ、札幌で」って言われた言葉が、すごく重くて。その足でね、旭川から羽田に向かう前に札幌に一回寄ったんですよね。で、そこであっさり皆と再会しちゃって(笑)*7


偶然再会した5人。いやー、これは運命というか、神様が揺らぎ始めた森崎さんに「演劇をやりなさい」と薦めたとしか思えない展開です。久しぶりの再会でテンションの上がった5人は、仲良く海に遊びに行ったそうです。*8青春ドラマかよ…!森崎さん最高の転機じゃないかよ…!



あまりの偶然に嬉しくなったのか、森崎さんはあんなに宣言したのに東京での住所を教えてしまい、その2週間後に戸次さんが遊びに上京。更にその2週間後には大泉さんが『水曜どうでしょう』の初回ロケで東京に前ノリした際に、鈴井さんやディレクター陣とは別に、森崎さんの家に泊まりに行きます。



水曜どうでしょう』は9月12日が番組初のロケとのことですので、前ノリしたのが11日だとすると、戸次さんが遊びに行ったのは8月28日、札幌で再会したのは8月14日。確かにお盆。ここの時系列は完璧でちょっと感動(笑)。みんなよく覚えてくれてた!ありがとう!



ちょっとモヤモヤしていた森崎さんは、可愛い後輩が次々にやってきちゃうもんだから、完全にホームシックになってしまいます。無邪気にFANTANコンビが会いに来ちゃって、そりゃホームシックになりますよね(笑)。寂しくなって安田さん以外の3人に手紙を書いて送ったとか。



音尾さんには「お世話になったな。お前は俺の弟のようなやつだった。今までありがとう」という感謝の文が2、3行。その後には大学時代に付き合っていた彼女へのメッセージが。最終的には「あいつに伝えてくれないか」となっていたようです(笑)。



ちなみに、安田さんには卒業時に東京での住所や電話番号を伝えており、連絡を取り合っていたので手紙は送らなかったようです。*9揺るがないワンツーコンビ…!



すっかり感傷的になっちゃっている森崎さん。そんな背中を押してくれたのは、おじいさまかもしれません。


森崎:そんなうちにじいちゃんが亡くなって、じいちゃんの遺影の前で決断しました。「じいちゃん、俺帰るわ」って。*10



おじいさまは天国で見てくれているでしょうか。森崎さんが決意したとは知らずに、もはや東京のホテル代わりに再び森崎さんの家に遊びに行く大泉さん。演劇研究会にあっという間に馴染んでいったように、4人の中でもその面白さがテレビでも認識され始めた大泉さんの状況を知って、森崎さんのプロデュース心に火がついてしまいます。


森崎:大泉の現状を見た時に、もう利用しない手はないと思ったの(笑)。こっからはもう、俺の制作心に火がついちゃって。「よし、これを利用させてもらって動員を倍々に増やしていけば、絶対食えるようになる!」と思って(笑)。そこに情熱を傾けていった。
大泉:東京に俺が遊びに行って、モリんとこ泊まってて、モリが俺に「大泉、俺…仕事を辞めようかと思うんだ。で、お前達と芝居しようと思うんだよ」というのを告げた。『その時、歴史が動いた』の”その時”ですよ(笑)。*11


しかし、流れ流れて生きているタイミングに恵まれた男・大泉さんはやはりここでも自分からアクションを起こすことに抵抗があったようで。


大泉:就職活動もしていないし、テレビもなんとなく出てるし、漠然とした不安はあるんだけど動かないんだよね。で、このおっさん、帰ってきてまた芝居やるだの、動員増やすだのって言ったら、そういう方向に俺が道を決めざるを得ない。芝居で生きていくのかどうかっていうことを考えなくちゃいけないっていう面倒くささっていうのかな(笑)?いつかは決めなきゃいけないんだけど、じわじわーっと続けたかったんだ、なんとなく。で、成り行き任せで就職するなら就職する、だめなら芝居続ける、ぐらいな気持ちでいたのに、「あ~、芝居って方に傾いちゃうな~」って思って、「いやー、そうかぁ。手放しじゃ喜べんなー」という名言が出たんですよ(笑)。
森崎:でも、俺にしてみりゃこんなショックな出来事がありますか!?だって俺が芝居を辞めると言った日に泣いた男ですよ!「モリ、芝居辞めるなんてヒドイよ!」って言って号泣した男だよ?で、俺が東京に旅立つときに見送りにも来ているわけですよ。涙のお別れもしているわけですよ。その男にですよ?舌の根も乾かぬうちに、半年後に「俺、やっぱり芝居やる」「手放しじゃ喜べねーな」って、この身の移り変わりは何(笑)!?「一生の内で一番ショックだったことは何ですか?」と言われたら俺はそれを答えるね(笑)。*12


これは森崎さんショックですよね!あんなに泣いてくれたのに喜んでくれないの!?って。よくぞ立ち直って北海道に戻ってきてくれました。そして有名な話ですが、森崎さんが帰ってくるということに大泉さんはこんな反応でしたが、音尾さんは「やったー、嬉しいなぁー!」と手放しで喜んだそうです。*13末っ子特有の無邪気さが可愛い。



「札幌に残ったほうが良かった。間違ってはいないけど、札幌に残ったであろう自分に嫉妬している自分が嫌だ」*14と結論づけた森崎さんは、夏を過ぎるとどうやって会社を辞めるかということを考え始めます。



10月

大泉出演

  • イナダ組第12回公演「プラシーボ・デパート」10月9日-13日

戸次・大泉・音尾出演
ルネッサンス・マリア・テアトロにて



伝説の番組「水曜どうでしょう」がスタートしました。来年で「どうでしょう」もNACS同様20周年です。更に学生3人はイナダ組のお芝居2つ目。結構忙しいスケジュールではないでしょうか。安田さんも歯医者で医療事務の仕事をしながら芝居を続けると決めたものの、仕事もそう甘いものではなく悩んでいました。


安田:一応その時OOPARTSは一旦休んでたんだけど、もう一度やらないか?って誘いが来たの。札幌で仕事してると、近いからやっちゃうんだよね。やってて、やっぱり案の定「芝居楽しいなぁ」なんて思って。仕事に馴染めなかったっていうのもあるんだけど、当時の事務長に言われたもんね。「お前どうしても芝居したいんだったら、バイトっていう手もあるんだよ。バイトっていう形でやったっていいんだよ」って。*15


当時の事務長さんはとてもいい人だったと安田さんは語っていますし、芝居を頑張ると決めた時にもこの方の言葉が心に残っているといいます。やりたいことと生活と、悩む二人は自然と連絡を取り合っていました。そんな中、森崎さんの背中を演劇の神様が更にひと押し。



12月

戸次、大泉、音尾出演。

  • 森崎、退職・帰札
  • 安田、退職



解散公演として上演した『LETTER~変わり続けるベクトルの障壁』が、「96年札幌お芝居大賞」の最優秀作品賞と最優秀脚本賞を受賞。しかし、すでに解散した劇団の作品ということで、札幌の演劇界では伝説の作品と一部で言われていました。その声を聞いた森崎さんは「伝説になっている場合か!」と演劇を、TEAM NACSを続けることを決め、悩み相談をしあっていた安田さんに連絡をします。


安田:俺電話来たんだよ。やっぱりさ、ずっと営業成績はいいんだけど、こっち(心)がちょっと参ってる時にさ、電話きて。「お前辞めんだって?」って。「俺も辞めようと思うんだけど、どう辞める?」っていう電話は来たよ。
大泉:安田さんのほうが辞めたのは早いの?
安田:あの、辞めるってことを言ったのは早いんですよ。で、その時(森崎さんから電話が来た時に)「俺今辞めるって言ってから結構キツイから、辞めることで迷惑をかけるのは一緒だから、直前のほうがいいんじゃね?」って言って。
森崎:で、俺はボーナスもらった次の日に辞表出した
安田:最低(笑)!*16


北海道に帰ると決めた森崎さんは、とりあえず仕事は続けようと思っていたようです。安田さんも、当時から同棲していた現在の奥様との結婚も考えていたでしょうし、二人は今の会社を辞めるとはいえ働くことを辞めることは考えていませんでした。



森崎:有楽町でUターンフェアっていうのをやってて、そこで、札幌の家庭教師の会社の人と会って「じゃあ引越し代もお家も車も面倒見るから、札幌帰っておいで」て言われたの。
戸次:ないでしょ普通。とんでもない人間力というか…*17


この就職経験の差が、メンバーの中で二人が大人に見えるのかな、と思います。安田さは戸次さん、大泉さんと同い年ですが、戸次さんと大泉さんは学生の間にどんどんNACSが人気になっていき、卒業してもそのまま演劇にシフトできましたが、森崎さんと安田さんは食べていくのに精一杯で。この点が、安田さんが二人がよりお兄ちゃんに見える要因ではないかな?と。




そして森崎さんは12月15日に会社を辞め、早々と年内に北海道に帰ってきました。そして三人が堂々と立つ定期公演を見て「あぁ~、もう1回やりてえなぁ」と再確認。*18おそらくこの時に、もう一度やらないかと三人に改めて言ったのではないかと思っています。




1996年。橋本龍太郎内閣が発足し、SMAPから森くんが抜けてしまい、任天堂64が発売され、渥美清さんが亡くなり国民栄誉賞が与えられ、アトランタオリンピックが開催され、O157食中毒が発生し、巨人が11.5ゲーム差をひっくり返してセ・リーグ優勝を決めるメークドラマが起こったこの年。




小室ファミリーの音楽が流れ、ルーズソックスを履くコギャルが街に溢れ、OLは『ロングバケーション』を見るために月曜は早く帰り、子供はポケモンに夢中、猿岩石がヒッチハイクをゴールしたというチョベリバでチョベリグな世の中で、12月31日に安田さんが退職し、解散したはずの5人が再び北海道に集まって一年を終えました。




ドラマ化してもいいんじゃないかと思ってしまうほど、劇的な解散からの1年間。夢を追う男って、魅力的で、格好いい。そしてそれを5人で続けて、成長させている現実が今現在見れることが嬉しい。




1.
北海学園大学演劇研究会まとめ~ポジ×ネガのワンツー~ - それってつまり結局は

2.北海学園大学演劇研究会まとめ~可愛い後輩シゲと憧れの先輩二人~ - それってつまり結局は

3.北海学園大学演劇研究会まとめ~きら星の挫折と世界の弟~ - それってつまり結局は

4.北海学園大学演劇研究会まとめ~エースとの最悪の出会い~ - それってつまり結局は

5.
北海学園大学演劇研究会まとめ〜キャンプにバンドに初舞台〜 - それってつまり結局は

6.
北海学園大学演劇研究会まとめ~解散までの前編・伝説の旭川旅行~ - それってつまり結局は

7.
北海学園大学演劇研究会まとめ~TEAM NACS解散~ - それってつまり結局は

9.
北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話 - それってつまり結局は

10.
北海学園大学演劇研究会の 5人がTEAM NACS に就職した話 その2 - それってつまり結局は

*1:Wikipediaより

*2:『チビナックス2.0』特典映像より

*3:NACS GOTTA ME!』2002年1月5日放送

*4:『Cut』2009年4月号

*5:『NACS GOTTA MERELY』2003年1月4日放送

*6:ハナタレナックス』2012年6月174日放送より

*7:『LOOSER~失い続けてしまうアルバム』特典DVDより

*8:『LOOSER』パンフレットより

*9:2007年5月5日放送「all day トップランナー TEAM NACSスペシャル」より

*10:『LOOSER~失い続けてしまうアルバム』特典DVDより

*11:会報2006年12月号および『TEAM NACS TEN』より

*12:会報2006年12月号および『TEAM NACS TEN』より

*13:「LOOSER~失い続けてしまうアルバム」パンフレットより

*14:「LOOSER~失い続けてしまうアルバム」パンフレットより

*15:会報2006年9月号および『TEAM NACS TEN』より

*16:ハナタレナックス』2012年6月174日放送より

*17:ハナタレナックス』2012年6月174日放送より

*18:『Cut』2009年4月号

北海学園大学演劇研究会まとめ~TEAM NACS解散~

 
 
お待たせしました。いよいよ解散となります。後々考えればこの解散こそが彼らのはじまりではあるのですが、そんなことを当時の彼らは思ってもいませんでした。とりあえず、森崎先輩と安田先輩は就職するようだから、今のうちに遊んでおこう、そんな感じで前回のエントリーである旭川旅行くらいまで過ごしていたのでは?と思います。
 
 
 
しかし、森崎さんは違いました。彼は密かに、4人に言わずに自分の将来を悩んでいました。それが途中で露呈することはなく、森崎さんが決意して初めて他のメンバーはそれを知ることになります。そこからあっという間に解散となってしまうのですが、まずはこの年2度目の旅行から。
 
 
 
年に2回も旅行に行くなんてよっぽど思い出を作りたかったのか。しかし、学生でお金が無いために、行き先こそは東京と華々しいですが、旭川旅行からは一気にランクダウンした旅に(笑)。
 
 
 
まずこの東京旅行は旅立つ前日からスタートしていました。翌日から旅行だっていうのに森崎さんの家に泊まりに来た安田さん、戸次さん、大泉さんの三人。音尾さんがいなかったのはおそらく後述の理由かと。
 
 
 
いつものようにお酒を飲んで騒いでいる中、安田さんが張り切って裸踊りをすると、なぜか森崎さんが本気で激怒(笑)。物を投げつけるほど怒ったそうで、なんと旅行前日にして険悪なムードになってしまいました。何がそんなに気に食わなかったんだ、森崎さん(笑)。
 
 
 
しかし翌日、音尾さんと合流するとそれまでの空気は一変、穏やかになったようで、「音尾はなっくすのムードメーカーだ!」と任命したようです。そんな音尾さん、実は前日から体調が悪く、当日の朝も嘔吐してしまったようなのですが、末っ子は「楽しい旅を邪魔しちゃいけない…!」と具合が悪いのを我慢。みんなからムードメーカーだと弄られているうちに気がついたら治っていたらしいです。素晴らしい相乗効果。
 
 
 
東京に着くと舞台を2つ観て、夕食は吉野家の牛丼(つゆだく)のみ、小さなホテルに泊まって翌日もう1つ舞台を観て帰るという一泊二日の弾丸旅。学生ではありますが、演劇をしている5人には刺激的な旅となったでしょう。
 
 
 
色んなものがハイレベルで、札幌とはまた違った都会の街。そんな東京に、森崎さんは就職しようと考えていました。北海道内ではなく、みんなと離れた土地でひとり普通のサラリーマンになろうと思っていたのです。
 
 
森崎:やっぱりちゃんとした大人になりたいし家庭も持ちたいし、子供も孫も欲しいと思ってね。それで芝居を諦めるために、北海道じゃないところで働ける会社を選んで入ったんだよね。北海道にいたら絶対コイツらのことがうらやましくなっちゃうし。*1
 
 
芝居が好きだからこそ、片手間ではできない。でもだからと言って演劇で食べていく自信がなかった森崎さん。東京に就職するということはみんなには黙って就活を続けていました。色んな会社の面接を受け、やはりそのリーダーシップは素晴らしい才能で、次々に面接に受かっていたそうです。
 
 
大泉:面接も通って通ってすごかったもんね。最後にリコー受けた時に、
森崎:会社名言うなよ(笑)
大泉:社長面接で「会社名をモリコーにしたい」って言って落ちちゃったの(笑)。*2
 f:id:JaGaimo:20150318115700j:plain
 ↑プリンターやコンパクトカメラで有名な大手ですよね。
 
 
森崎さん、安田さんが就活を進める姿を見て、他の三人はどう思っていたのでしょうか。いつかは自分も通る道だろうけれど、少し心細かったのではないでしょうか。特に大泉さんは、既に演劇研究会会長の後任として決まっていたようですが、自分に会長は出来るのか不安に感じていたようです。
 
 
大泉:安田もモリも二人共卒業して抜けちゃうというのは、僕にとってすごくデカい出来事で。その次の年から僕が演劇研究会の会長になったんですけど、やっぱりとんでもなく不安だったんですよね。森崎さんの牽引力やリーダーシップは、すごくデカかったし。安田さんは実行部隊みたいな人だったから。『面倒くさいから人に教えるんだったら俺がやる』って感じで無言でなんでもやっていく感じだった。*3
 
 
不安が溜まっていた大泉さんですが、傍から見ると少々心配性すぎるところがあります。いつの時代もみんなの中心にいる人物ですが、確かに決して物事を自分から仕切るタイプではありません。しかし私は自分で思っているよりずっと、大泉洋は仕事のできる男だと思うのです。それを象徴するエピソードがすでにこの時にもあります。
 
 
公演をするには、いくら学生でもお金がかかることでした。会場費や衣装代、小道具代など。そのお金を工面するために、「パンフレットに広告を載せるので」という条件で頭を下げ、広告料として馴染みのお店からお金をもらっていました。その営業活動も、演劇研究会の仕事の一環。
 
 
森崎:学生時代、演劇のパンフレットっていうのがあってね?馴染みの店とかに「ひと枠いくらです」って公演費を取ってくるのとかって、大泉はすごかったよね。
全員:すごかった。
戸次:俺本当に尊敬したのはね、すっごい腹立ったんだって。広告費を取れないって。お店に行って散々なことを言われたら、俺の性格だったら「じゃあいいよ!他の店いくらでも当たるから」ってなるじゃん。こいつは「腹が立ったから絶対コイツから取ってやろう」と思ったんだって。
森崎・安田:はぁ~!(感心)
戸次:こういう思考をするんだ!と思ってあの時ちょっと「あぁ、すげえな」って。
森崎:営業向き!
安田:素晴らしい!
大泉:向こうは学生相手ですからね、バカにしてるんですよ。それでものすごい腹の立つこと言うんですよ。確かに腹立ったの。「いいや、こんなやつから広告もらわなくても」って思いますけど、「だからコイツからお金取ろう!」と思ったんです僕は(笑)
森崎:取ったの?
大泉:取りました。
森崎:格好いい!*4
 
 
個人的に、TEAM NACSのファンになって、番組の企画でアポを取る際に目上の人や電話口での対応が5人ともエリートサラリーマンのようで感激したのですが、学生時代から培われていたようですね。
 
 
10月
  • 『モザイクな夜V3』スタート
安田、大泉出演。大泉さん、OFFICE CUE所属(?)
 
 
水曜どうでしょう』の前身番組でもある『モザイクな夜V3』という深夜番組がスタート。鈴井さん、藤村忠寿ディレクター、嬉野雅道ディレクターというおなじみの顔ぶれがこの時初めて揃いますが、下記の大泉さんの初出演企画には藤村さんは携わっていませんでした。
 
 
この番組の中で「日本一早い早朝情報番組」という設定で深夜に中継するというおバカな企画があり、それが「おはよう元気くん」でした。夏頃から放送されていたのですが、初代元気くんであったOOPARTSの劇団員が上京することになり、OFFICE CUEは2代目元気くんを探していました。
 
 
その時、去年の定期公演を観に来ていた他のOOPARTSの劇団員が、そういえば安田のいる演劇研究会に面白いやつがいた、と発言したのです。
 
 
大泉:誰かいないかって時に「面白い人が舞台に出てたよ」という話になったみたい。その時にはもうOOPARTSに安田が所属してて「あれ、ウチの後輩です」「じゃあそいつに会ってみようか」って。だから一番最初は安田からその話が来たんじゃないかなぁ。「大泉君、テレビに興味ある?」「あります」って(笑)。まぁ、アルバ イトだと思ってたからね。僕は普通のアルバイトが嫌いだったから、テレビに出てお金がもらえるんだったら、その方が楽でいいやって思ってたの。*5
 
 
こうして二代目元気くんとして大泉さんはバラエティーデビュー。
 
 
f:id:JaGaimo:20150318121556j:plain
 
 
黒のセーターをハート型に切り抜き思いっきり乳首が出た状態にラクダの股引を履いた姿はとてもじゃないけど親には言えず、黙ってテレビに出ていたようです。ちなみに、大泉さんはこの番組のギャラをOFFICE CUEからもらっており、「はい、バイト代」と渡されていたのですが、そこからずっと今までOFFICE CUEからギャラをもらっている状況。つまり、正式に「今日から事務所所属ね」と言われたわけでもなく、自然と最初からCUEからお金をもらい、いつの間にかCUEから仕事をもらってマネジメントされていたのです。彼はいつもいい流れに乗るタイミングのいい男。
 
 
 
12月
 
『DOOR~在り続けるためのプロセス~』
22日-24日
全3ステージ 700人動員
ルネッサンス・マリア・テアトロにて
 
f:id:JaGaimo:20150318122350j:plain
 
 
5人揃うのは最後の定期公演。最終日の本番前、もう演劇に携わらないと決めた森崎さんは、突然の引退宣言を後輩たちに伝えます。
 
 
森崎:大泉が2年の時かな?なんかやりきった感があった。ものすごい大変だったから。「うわー、終わった」って思って、そこでもう今日で引退だと。もうホントに芝居を辞める。実は東京で就職も決まってて、悪いけどみんなには住所も何も教えずに一人で行くからって、開演前にみんなに伝えてね。芝居前にそんなこと伝えるなよって思うんだけど(笑)。一人ひとりに「俺最後だからよろしく頼むね」なんて言って握手をしたのを覚えてるんだよね。*6
 
 
安田さんも就職はしますが、OFFICE CUEに所属したまま、二足のわらじで頑張ると決めていたため、森崎さんだけが完全に演劇から引退するということでした。就職先が東京だということも告げていなかった森崎さん。てっきり札幌市内で就職して、いつでも会えると思っていたメンバー。『DOOR』のパンフレットでは、他の演劇研究会の部員がそんな森崎さんを紹介する一文が載っていました。
 
 
その昔、「日本酒ならお銚子5、6本。ウィスキーならボトル半分は飲めるよ」と演じていた彼は、今、僕の目の前ですごい演出をし、すごい演技をしている。そんな彼も、もう学生生活を終えようとしている。彼に出会うことのできた人々はとても幸せだと思う。なぜなら、彼を越える人間にはもう会えないと思うから。なぜって、それは彼がすごいひと、いやものすごいひとだから。*7
 
 
今のメンバーではない、他の部員にとってもこれだけ大きな存在だった森崎さん、すごい人間力だと思います。誰もがもったいない、と思っていたでしょう。あれだけ演劇が好きで、演劇研究会を革新した男が、芝居を辞めて、大好きな北海道を去るのです。それを最終日の本番前に知ったメンバー。ショックだったと思います。
 
 
 
公演が終わった打ち上げでは、「なぜ辞めるんだ」と怒るメンバーもいたようです。そんな中、人との別れが大嫌いな後のエースはもう大変。
 
 
森崎:それで、その日の打ち上げで大泉が泣くわけよ。すごい号泣してて、まぁ酔っぱらってたんだと思うんだけど、その時に「辞めないでくれよー」ってすごい言ってたの。俺ね、なんとなくそれが嬉しかったの。辞めると言った俺の後ろ髪を引っ張る奴がいると思ってね。すごい泣いてたもん。
大泉:それはもう、ものすごい覚えてる。俺にしてみればね、俺が次期会長になるっているのは決まってたんだけど、俺のこの性格だから働かないわけだよ(笑)。いっぺんにいなくなられて、もうどうしようもなかったのを覚えてる。そんで二次会かなんかでもうビービー泣いたの。泣き虫やさんだからね。人との別れとかが極力弱いタイプだから、もうだめだった。
森崎:まぁ、悪態ばっかりついてるやつがねぇ、もうわんわん泣いてて…ちょっとめんこかったんだね。*8
 
 
可愛いー!!!本当に可愛い後輩です、大泉さん。この時にタイムスリップして抱きしめてあげたいくらい。いやだ、辞めないでと駄々っ子のように泣いた大泉さん。そんな大泉さんの涙に森崎さんは決心が揺らぐのを必死で堪えていました。
 
 
 
しかし、ここで思わぬトラブルが起きます。卒業したら演劇を辞めて東京に行くと言っていた森崎さんは、元々決まっていたイナダ組の公演が最後だとしていました。しかし、そのお芝居が「脚本が間に合わない」という理由でまさかのキャンセルになってしまいます。
 
 
 
そんな!と動揺した森崎さんは、せっかく会場をおさえてあるなら、と奮起してなっくすの旗揚げ解散公演を宣言しました。この時、「なっくす」ではなんだか間抜けだから、最後くらい格好つけようということで「TEAM NACS」という名前が誕生しました。
 
 
森崎:「よし、もう一回やるか!」って。年明け3月に、ちょうどイナダ組が借りてたマリアがキャンセルになったから、「あー、じゃあ俺ちょっと『LETTER』っていう芝居やろうかな」って。「イナダさん、ちょっとスタッフ貸してくれない?」って言って、そこでTEAM NACSというものを初めてやった。「もう一回やろうよ」って言って。だから、ひょっとしたら大泉の涙があったからだったよね。*9
 
 
しかし、前から書いていたイナダさんが「脚本が間に合わないからキャンセルする」と言い出すほど、本番まで差し迫った日程。そこで森崎さんは、演劇に蹴りをつけて東京に行く今の自分の想いと、その自分が面白いと思っていることだけを詰め込んだお芝居『LETTER~変わり続けるベクトルの障壁~』を一気に書き上げます。
 
 
1996年
3月
  • 解散公演
『LETTER~変わり続けるベクトルの障壁~』
3月7日-10日
全6ステージ 1000人動員
ルネッサンス・マリア・テアトロにて
 
 
f:id:JaGaimo:20150318115214j:plain
 
 
役者以外は「イナダ組」のプロデュースをもらいましたが、その分、脚本段階からイナダさんと揉めて、単独公演の難しさを知りました。とにかく時間との戦いでしたが、チラシにあるように最後のお祭りをみんなで必死に創り上げていました。それもこれも、運良く与えられた、5人での最後のチャンスだったから。
 
 
音尾:家に帰って、寝て起きて、稽古をするという毎日を、なぜそうしてまで続けているのかと聞かれても答えることができない。言えることは、ただ、芝居は好きだからということだけだ。そして、自分にとって一区切りとなる芝居であること、最高の仲間と共に作り上げていけることが、やる気を出さずに入られない理由となっている。*10
 
 
いつも下からみんなを見上げてきた末っ子の音尾さんは、この解散公演について人一倍語っている気がします。
 
 
音尾:それはもうすごく誇らしい物だったというのは覚えています。この5人で出来るっていうプレミア感は、すごく興奮の出来るものだったので。僕は、そのときなんとなくそれで終わるとは思っていなくて、また5人で出来る気がすると思っていました。なんか予想として、漠然としたハジマリっていう感じがすごくしてました。
-音尾さんは、この5人のカッコよさ、TEAM NACSの価値ってはっきりと分かってたんですね。
音尾:はい、そうですね*11
 
 
いつも定期公演をしてアンケートに書かれる印象の残る役者は、やはり目立っていたこの5人でした。なっくすという名前もあり、彼ら自身5人組という意識が高まっており、他の客演があっても「5人での最後」という想いが強かったようです。
 
 
もちろん森崎さんにとっても大事な大事な最後のお芝居。最後に演劇への情熱を出し切ってから、東京でサラリーマンになろうとしていました。
 
 
森崎:「舞台に上がるのはこれが最後です」昨年12月24日、『DOOR』千秋楽、カーテンコールで300名を前に僕は宣言しました。…ごめんなさい。あれ、うそです。僕は確実に分岐点を越え、新しく準備された道の一歩手前にいる。今回の決断は4つの理由によるものだ。一つは、友と呼ぶ後輩たちが、僕の宣言を罵倒したこと。そして、彼らと一緒にやるチャンスがもう一度だけあったこと。さらに、前公演の満足への裏切り。最後に、更なる挑戦。今回このような機会を与えられたことを本当にありがたく思います。新しい世界でも頑張っていけそうです。腐っても森崎。*12
 
 
戸次さん曰く台本が上がったのは、仕込みの日の最中だったそうです。最初は、あらまぁ本当に時間がなかったんだねえと思っただけだったのですが、後になって森崎さんが大きな決意を持って、少し遅れて台本を皆に渡したことを知りました。
 
 
 
『LETTER』というお芝居は、主演の安田さんと、友達4人の話。しかしその友達は、自分が選択しなかった道を歩む、妄想の自分でした。小学生の時に勇気を出して学級委員長に立候補していた自分、中学生の時に先輩のしごきに耐えてサッカーを続けていた自分、高校生の時に父親の家庭内暴力に腹を立てて家を飛び出していた自分、大学生の時に留年しても諦めずに続けていた自分。
 
 
そんな妄想の友達は、なんとか安田さんに妄想の中から出て現実を見てもらおうと、手紙というキーワードを軸に「あなたの場所に還りなさい」と何度も何度もループさせます。そして気付いた安田さんは、妄想の自分という友達に感謝をし、前へ進む決意をします。
 
 
森崎:ほんとは芝居をやめて東京へ行こうとしてた自分から、芝居を続けていたかもしれない自分へ手紙を書きたかったんだ。だからほんとは安田(主人公)が選ばなかった道の自分が書いた手紙をラストで読むはずだったんだけど、本番でカットしたの。その手紙の文章が完成したのが本番当日だったから(笑)。だから本番では「親愛なる、私が一番大好きな私へ」という部分だけを使ったのね。俺はこの時NACSはこれで最後だ、これで辞めるんだ、と思っていたから、こういうメッセージが書けたんだよね。これも若さだな。今はそう思ってても「俺お前らが大好きだよ!」って言えないもん。*13
 
 
森崎さんが書いた手紙には何が書かれていたのでしょうか。思い出、感謝、未練、決意…。起用されなかったので知る術はありませんが、全ての思いが詰まった「親愛なる、私が一番大好きな私へ」というセリフが私は大好きです。自分の一番の味方は自分。そして、上記の10年後のコメントで、この「私」というのは、「NACS」でもあったのだと感じました。もちろん自分自身という意味が大きいでしょうが、自分自身は「NACS」でもあったから「俺自分が大好きだよ!」ではなく「俺お前らが大好きだよ!」と置き換えたのかなぁと。(※個人的な意見です)
 
 
さらに音尾さんは風邪をひいていて、初日に38度の熱がある中幕があき、本番中だけは汗をかくので熱が下がっていくのを実感したとか。ちなみにこの風邪、私は戸次さんからもらった風邪だと密かに思っています。
 
 
戸次:ほんとに「寝る」~「稽古」~「寝る」…の繰り返しだったわけさ。いやあ~、きつかたね。体力的に限界で、風邪はひくわ、金はねえわで。*14
 
 
パンフレットにさらっと書いてあるけど、あなたがうつしたんじゃないですか?戸次さん(笑)。音尾さんはよくメンバーの風邪をもらっている印象があります。大泉さんがお腹が痛くてどうしてもラジオを欠席した次の週、「僕もお腹ゆるいんだよね〜」と呑気に言った音尾さん。「熱出てねえか?それ完璧風邪だぞ」と経験者・大泉さんに言われて「あっ…この間ちょっと熱出た…」とようやく気づくという(笑)。
 
 
そんなトラブルばかりのお芝居でしたが、今振り返ってもメンバーにとって思い入れがあるというか、自分自身もお客さんもとっても楽しんだお芝居だったようで。
 
 
大泉:とにかく勢いがあった。客も満杯に入れて酸欠になったりとか。あの芝居を超える笑い声は聞いたことないな。自分自身も舞台の袖、上で笑ってた。面白かった。*15
安田:昔のことは美化されるものですけど、この作品は僕の中で特に美化されていまして、あんなにウケた芝居はない、と記憶しています。地鳴りのように笑いが起きていました。*16
 
 
そんな『LETTER』は上記のように何度もループして、5人が座っている同じ場面からまた始まります。その際に毎回ある森崎さんのセリフが痛々しくて。「んー、なんか違う」という比喩があるんです。
 
 
森崎:卒業はしたいけど芝居もやりたいんだよ。だけどこれ以上芝居を続けたら俺は大学7年生になってしまうんだよ。だけどもう少しやりたい気持ちがあるのも確かなんだよ、どうしようんー、んーだよ!
4人:卒業しろよ!
森崎:就職やっとこさ決まったんだけど、それでも卒業がまだ危ない俺、んー、んー
4人:今年もかい!
森崎:今回が最後の舞台ですとか言っておきながら、まだやってる俺、んー、んー
4人:なんなんだよ!
森崎:去年の診断書を偽造してまで追試を受けたんだけど、それでも卒業が危ない、んー、んー
4人:犯罪だよ!
森崎:来週卒業発表なんだけど、それでも関係なくのんきにこんなとこで芝居なんかやってる俺、んー、んー
4人:真面目に生きろよ!


芝居をやりたいのに諦めるために4人に叱咤してもらってるようなセリフで、特に1回目と3回目が思いっきり引きつった顔で痛々しい…。
 
 
安田さんも、最後に「みんな、ありがとう」と言うシーンがありまして。「これで解散するはずだったから本気で言ったけど、結局あっさり続けることになって損した」なんて後々言っていますが、ちょっと目が潤んでいるようで、初見の時には私も泣きそうになってしまいました。
 
 
そんな『LETTER』のラストシーンから挨拶までの部分を文字起こししてみます。初期の頃はいつも本名がそのまま役名となっていました。
 
 
安田:ありがとう、会えて良かったよ
音尾:お互い様だよ

森崎:俺だって分岐点の度に違う道を選択した自分を妄想に抱くんだよ

戸次:安田、みんなそうだって

大泉:君に会えてよかった。また今度ゆっくり話をしよう

安田:そうだ、手紙、届いたか?

森崎:あぁ、届いたよ

戸次:俺も

大泉:俺も

音尾:俺も、届いたよ

全員:親愛なる、私が一番大好きな私へ*17

 

 
 
音楽がなって照明が強く白み、光の中で何やら5人が楽しそうに笑いながら話している。ふいに安田さんが立ち上がって先に去って行き、残る4人も去っていく。こうして舞台は幕を閉じました。最後だと思って物事を全力でやっている人の姿というのは、物凄いパワーと切なさと儚さがあります。
 
 
この『LETTER』というお芝居が私は大好きで。東京進出前までのお芝居の中では一番好きな作品です。特に、サブタイトルはその時その時のNACSを象徴しているものだと言いますが、『LETTER』における『変わり続けるベクトルの障壁』は、現在もTEAM NACSを象徴しているように思えます。
 
 
森崎:失い続ける、探し続ける、いろいろ続けてますね(笑)。個々にはその時その時の自分たちのスタンスを投影してるつもりなんです。自分たちを見失っちゃいけない、という意味で逆説的に”失い続ける”と使ってみたり。*18
 
 
かつて『ハナタレナックス』でも、『変わり続けるベクトルの障壁』を用いてスタッフが森崎さんにこう問いかけ、森崎さんはこう答えました。
 
 
北海道を活動の中心にすることを決めた森崎。今では某番組をきっかけに、農業タレントととして講演を依頼されたりと、俳優業以外の仕事も増えている。東京進出をきっかけに変わり始めた5人のベクトル。森崎以外のメンバーが俳優としての拠点を東京に置く今、TEAM NACSのリーダーとして、関係性の変化を不安に思うことはないのだろうか?*19
 
森崎:俺は、北海道であいつらに「おかえり」って言うんだって、決めたの。*20
 
 
北海道からも芝居からも自分から離れた大学生は、16年後、外で戦う大学時代の仲間のために北海道でいつでも手を広げてどっしり構えています。
 
 
 
そんなことを微塵も想像していなかった引退時の森崎さんは、最後のカーテンコールで、頭を掻きむしって、終わった達成感と名残惜しさが入り交じる表情でお客さんの前に立っていました。
 
 
森崎:えー、どうもありがとうございます。最終日、こんなに沢山の人に来てもらって、びっくりするあまりです。集計が出まして、334人の方に本日見ていただいたということで…(拍手)ありがとうございます。こんなに沢山の皆さんに見て頂いて、役者一同感激しております。我々、TEAM NACSは3日前に旗揚げしました。…今日解散です(笑)。4日間でしたが、札幌の演劇界の一員として、皆さんにこうやってお芝居を見せることができて、本当に良かったです。こういう機会を与えていただいたことに本当に心から深く感謝を致します。*21
 
 
「えー、話は変わりますが、」と客演の方々のこの先にある他の公演を告知します。自分はその頃には東京にいる、芝居から離れているんだろうなと思っているように感じました。しかも終わった開放感からか、カミカミで声が裏返ってばかりで(笑)。
 
 
森崎:千秋楽につき、役者紹介を致します。TEAM NACS!*22
 
 
と前に出てくる4人、一列に並んだ5人の姿は、贔屓目でしょうが、やっぱり華があるように見えます。
 
 
f:id:JaGaimo:20150316200004j:plain
↑センターの森崎さんを挟んで左がFANTAN、右がマッスルコンビ。当時から安定してます。
 
森崎:音尾琢真安田顕佐藤重幸大泉洋……森崎です(笑)
(大きな拍手)
森崎:ありがとうございました。本当にありがとうございます。TEAM NACS、今日をもって解散します!本日はどうも、ありがとうございました!
5人:ありがとうございました!*23
 
 
f:id:JaGaimo:20150316200025j:plain
 
 
 
1996年3月10日、北海学園大学で出会い、共に2年間芝居をしながら過ごしてきたTEAM NACSは解散しました。森崎博之安田顕は就職して別々の道へ、残された後輩、戸次重幸、大泉洋音尾琢真も二人のように大学を卒業して就職をするーーーはずでした。
 
 
 
いやー、なんていうか、今までの学生時代が爆笑の連続ゆえに、切なくて劇的なお別れです。今こうやって一緒にやっていると分かっていても、なんだか胸が締め付けられる、解散という響き。
 
 
 
次回は就職先で芝居への想いと葛藤する先輩二人と、呑気に学生生活を送る後輩3人のおバカエピソードという対比をお届けすることになるでしょう(笑)。しかし、再結成までのエピソードは個人的に運命としか言いようのない出来事で溢れていて、神様が森崎さんを後押ししたとしか思えない…。しばしお待ちを~!
 
 
 
 1.
 



5.

6.

8.

9.

10.

 
 
 
 

*1:会報2006年2月号および『TEAM NACS TEN』より

*2:ハナタレナックス』2012年6月14日放送

*3:『Cut』2009年4月号

*4:ハナタレナックス』2012年6月14日放送

*5:CUE HISTORY MUSEUMより

*6:会報2006年2月号および『TEAM NACS TEN』より

*7:『DOOR』パンフレットより

*8:会報2006年2月号および『TEAM NACS TEN』より

*9:会報2006年2月号および『TEAM NACS TEN』より

*10:『LETTER』パンフレットより

*11:『Cut』2009年4月号

*12:『LETTER』パンフレットより

*13:『TEAM NACS TEN』

*14:『LETTER』パンフレットより

*15:『LOOSER』パンフレットより

*16:『papyrus2009年4月号より

*17:『LETTER~変わり続けるベクトルの障壁』より

*18:『APPEALING』2007年1月24日号

*19:ハナタレナックス』2012年5月17日放送

*20:ハナタレナックス』2012年5月17日放送

*21:『LETTER〜変わり続けるベクトルの障壁』より

*22:『LETTER〜変わり続けるベクトルの障壁』より

*23:『LETTER〜変わり続けるベクトルの障壁』より