それってつまり結局は

TEAM NACSとジャニーズのブログ。

FAN TANの2014年総括


知らない人が多いと思うが、FAN TAN(ファンタン)とは、TEAM NACSの戸次重幸と大泉洋のユニット名である。

起きないあいつ

起きないあいつ

ありがとうFAN TAN さよならFAN TAN [DVD]

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きっかけは、釜山で行われた釜山国際映画祭で、映画『river』の出演者である大泉と戸次、監督で番組構成の鈴井貴之(事務所会長兼タレント)が舞台挨拶に立った時、出演者がサイン攻めにあったことから韓国でもいけると思った大泉が「クリスマスまでにシゲと2人でハングル語で1つ曲を作りたい」と言ったことである(本人はホラを吹いたつもりだった思われる)。
そして2人のユニット名は当初佐藤麻美(北海道テレビアナウンサー)が考える予定であったが、「センセーショナルズ」や「イートパワー」などあまりにもセンスがなかったため公募した結果、中国語でおにぎりを表す握団(ファンタン)から「FANTAN」に決まった。FANが大泉(FAN兄さん)、TANが戸次(TAN兄さん)である。曲の題名も結局「起きないあいつ」となった。
Wikipediaより。


そんなこんなでCDデビューを果たした二人。声質が似ていて、年々歌が上手くなっていてもはやレベルとしては北海道のKinKi Kidsのようで、正直生であんなにハモりが安定している歌手ではない人は他に知らない、10周年を迎えた二人。そもそも演劇ユニットの癖にCDデビューから10周年というのはいささかおかしな話ではあるが、二人のプロフィールはこちら。


戸次重幸
TEAM NACS番号3番。あだ名はシゲ。1973年11月7日生まれ。本名および旧芸名:佐藤 重幸。芸名の戸次(とつぎ)は亡くなったお母さんの旧姓から。北海道札幌市手稲区出身。血液型O型。身長173cm。北海道札幌手稲高等学校・北海学園大学工学部卒業。


TEAM NACS番号4番。あだ名は洋ちゃん。1973年4月3日生まれ。北海道江別市出身。血液型B型。身長178cm。北海道札幌藻岩高等学校・北海学園大学経済学部卒業。


同学年だが、二人が出会った北海学園大学において、シゲが1年先輩、大泉は後輩である。

シゲは1年浪人中にイッセー尾形の一人芝居に感化され、急に役者になりたいと思ったが母親に大学だけは出てくれと泣いて止められ、渋々地元の大学に入り、迷わず演劇部に入部。

大泉は浪人1年目に東京の大学に受かったが、頭の良かった兄にコンプレックスがあり、さらにいい大学に行きたいと浪人2年目を選択、しかしその年全ての大学に落ち、滑り止めの地元の大学に入ることになり、人生最大の挫折を経験し、やる気がないまま演劇部に入部。演劇がやりたかった先輩とやる気のなかった後輩ということで、最初はお互いに鼻につく「嫌い」という印象からスタートした。


1994年に北海学園大学で出会い、しかし1996年の上二人(森崎、安田)の卒業製作と共に結成&解散
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就職先を一年で辞めてまで諦めきれなかった上二人に集められて再結成し、事務所に所属して北海道のテレビに出始めるようになり
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大泉が全国区に出て結成10周年を迎え
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5人揃って出会ったのが20年を迎えた。
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今や第一印象が嫌い同士だったとは信じられないほど、5ショットだっつってんのに、くっついてしまうような親友、それがFAN TANである。


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さて、常日頃、FAN TAN、いやTEAM NACSについていつかはまとめなければならないと思っていた。何故なら、TEAM NACSはジャニーズではないからだ。ジャニーズ事務所に所属しているタレントには莫大な数のファンがいて、中には「歩くジャニーズ百科事典では?」と思うほど詳しい人も少なくはない。もはやジャニーズは文化だ。(石田純一の名言と似てしまったのはショック)

しかし、TEAM NACSは北海道のローカルタレントだ。いくら全国公演の舞台で7万人を動員しようとも、きたえーるや真駒内アイスアリーナを満席にできようとも、主演映画がヒットしようとも、5人揃うレギュラー番組は北海道でしか放送していなく、CSやBSでも一切放送していなく(来年ついに特番で全国放送するらしい)ジャニーズよりファンの数は少なく、それはつまりファンさえも貴重な人材である。

ジャニーズの場合、エピソードなどは誰かがまとめてくれるだろうと思っていると誰かがまとめてくれたりするし、自分が好きになったのが遅くとも、好きになる前の若い頃の姿を見る方法は大いにある。

しかし、しがないローカルタレントは全てが貴重になってしまうのだ。「あれ、あの話いつのラジオだったっけ」なんて思って検索して見ても出てこないことも沢山あるのだ。


ならば、己を信じて己を百科事典にするしかない。いつ見たってグッとくるエピソードを、いつも見れるようにしたい。


ということで、まずはTEAM NACSの中で自他共に認める仲良しコンビ・FAN TANについてエピソードをまとめようと思う。


二人は、ジャニーズしか分からない方々に分かりやすく説明すると、SMAPで言うしんつよ、V6で言う剛健、嵐で言うにのあい的な立ち位置だと思っている。


要するに仲良しなのだが、私はTEAM NACSの仲良しさを冷静に考えるとびっくりする。今まで私が好きだったジャニーズ事務所のタレントたちは皆、10代前半の所謂少年時代に出会って、共に青年時代を駆け抜けていたからだ。


10代前半に大人の中に飛び込んでいく心細さや、まだあまり先輩後輩という上下関係に慣れていないことから、多少歳が違っていてもタメ口でじゃれあい、仲良くなっていき、普通の男性同士の友達ではありえないような距離感を私たちファンに見せてくれているもんだと思っている。


だけどTEAM NACSは大学というバリバリ人間完成されてから出会ってるのにジャニーズと同じ距離感でバランスを取っているのだ。ハタチ過ぎてから知り合っているのに、所謂”距離感迷子状態”が多々ある。もうその年齢で知り合ってるなら本当にそっちの気があるんじゃないかと思われても仕方ないだろうと思うほどであり、変にジャニーズ免疫があった私は興味を持った当初、ベタベタくっついているおっさん(好きになったときはもうすでに末っ子以外は三十路を越えていた)を見て微笑ましくなった後に「昔から変わらない仲の良さなんだろうけど、昔って言っても中学生とかじゃなくて大学生からなんだよな…」とたまに引く瞬間があった。(ごめんよ)


その代表格である二人の、私が後世に残しておこうと思うエピソードを箇条書きにまとめる。そのまず最初として、年末だし今年の二人をまとめることにした。主に、公式サイト(CUE FAN MOBILE)のタレントが自由に投稿することができるコンテンツが中心だ。


2014年
1月26日
大泉、シゲの一人舞台を観劇。『観てきました!』と見終わってすぐ楽屋に行き、まだ衣装を脱いですぐの上半身裸で迷惑そうにするシゲと嬉しそうにツーショット披露。更に、一人舞台の基盤となったシゲの書いた小説を貰い、『しげから今度出る本貰っちゃったo(^o^)o』と顔文字で嬉しさを表現。


1月31日
シゲの小説『ONE』の発売記念サイン会イベントにて大泉から出版祝いのコメントがサプライズで読み上げられ、大泉の名前が出た瞬間にデレ顔になるシゲ。大泉から「大学時代から残念な男と言われ続けた君が小説を発表するまでになるとは思ってもいませんでした」と貧乏だったシゲの大学時代の残念エピソードを次々と挙げられる。

2月6日
ハナタレナックス』でラーメンを食べる企画でこってりさを伝えようとした大泉が「唇にまとわりつく。シゲ、ちょっと俺にチューしてみ?」と真顔で詰め寄る。他のメンバーは全くのスルー。

2月28日
大泉が『散歩中に見つけた、写真を撮らずにはいられないお店』というタイトルで「しげの電器」というお店の看板をアップ。「なんか全部の商品にガンダムついてそう(笑)あくまでイメージですよ(笑)なんか売ってくれなさそう(笑)「いや!売りたくないね!」みたいな(笑)あくまでイメージですよ(笑)なんか売ってるもの日本で使えなさそう(笑)電圧間違えて仕入れたりして(笑)「は?240ボルトって何よ!」みたいな(笑)」と”(笑)”を8個も乱用して妄想を披露。


3月30日
安定の『おにぎりあたためますか』ロケ中の自撮りツーショットアップ。


5月16日
おにぎりあたためますか』のロケ中にプチ事件発生。

  1. 大泉が『僕の携帯でも撮ってみました』というタイトルで滝の前でのツーショットをアップし、「お前のそんなガラケーで撮れんのかと相変わらずの戸次さん(笑)」とシゲのイカツイ表情を説明。
  2. しかし、タイトルの意味がわからないとファンがTwitterでざわつく。
  3. 約一時間後、シゲが『おにぎり』というタイトルで滝の前でのツーショット別パターンをアップ。「背中で語る…らしいです」と背中を向けて渋い顔をする大泉を説明。
  4. そしてすぐに大泉が『なんかタイトルの意味が分からなかったですよね』というタイトルで、携帯片手に首をかしげるシゲをアップすると共にプチ事件を説明。事件の詳細は、滝の写真をシゲが先にあげてから、じゃあその後俺があげるわという会話がなされ、シゲに「あげた?」と聞くと「はい!」といつもの自信満々なテンションで返されたため、大泉が写真をあげたが、よく見るとシゲのものがあがっていなかったとのこと。
  5. そして写真は「おい!あがってねぇぞお前の写真!随分と俺のガラケーをバカにしてくれるがなんなんだお前のスマホは!」といつもの仕返しをしたところ、「おかしいなぁ、なんでだろ?」と首をかしげるシゲを激写したとのこと。
  6. 更に直後、ガラケーで真剣に文章を打つ大泉をシゲが「↓の文章を打つ大泉」とアップ。

6月8日
映画『アイアムアヒーロー』関連で小学館を訪問した大泉。様々な漫画が並ぶ中、あるものを発見。3回に分けて期待させてアップしたのは『シゲが来た!』というタイトルの漫画。中でもお気に召したのか、第5話の『シゲ、カツ丼を喰う。』の挿絵をアップし、「なんでこんなに面白いんでしょう(笑)どんな中身なのがとにかくきになる(笑)シゲはどんなカツ丼の食べ方をしたんでしょうねぇ?(笑)イヤーとにかく気になる漫画です、シゲが来た!!」とコメントを添える。


8月8日
撮影現場で自分の使っている紙コップはどれだクイズを公式モバイルサイトでアップした大泉。名前が書かれた紙コップが並ぶ中、「しげ とんなよ!!」の紙コップが一つ。シゲが友情出演している訳でもなく、同じ時期に同じスタジオを使っている訳でもないのにこの紙コップ。


8月13日
上記の紙コップクイズの答えをアップしておらず、ファンから突っ込まれてようやく更新したが「答えを言う必要もないかと思ったんですが(笑)昔から台本にはあぁ書いてました。しげは勿論『大泉とんなよ!』と書いてました」と台本エピソードまで披露。


8月30日
おにぎりあたためますか』ロケ中、自分が前の自撮りツーショットを撮ってアップしたシゲ、「次は大泉携帯で」とコメントを添え、10分後に「ご指名なので」というタイトルで今度は大泉が前の自撮りツーショットをアップ。

10月14日
シゲ、『ごきげんよう』に出演。『人生の転機』というテーマで出会った頃の大泉洋について語り出す。
シゲ「やめて欲しいと思ってたら、うちのメンバーの安田が『いやあいつはとんでもないやつだ』って言ってるわけですよ。なんか感じたんですね。『あいつはおもしろい、すごい』って。今や押しも押されぬ大スターです」 


10月30日
おにぎりあたためますか』ロケ中、大泉のガラケーをずっとバカにしていたシゲだが、大泉がついにシゲのスマホをあっさり超えるスマホに買い替え、画質が綺麗だと自慢のツーショットをアップ。


11月8日
シゲの誕生日をダイアリーで祝う大泉。自分と同い年なのに「しげちゃんついに41か!」と驚き、「もし試験があったら絶対に落ちてるね41歳検定」と締めくくる。


11月19日
大泉がNHKで朝ドラの収録をしており、出演者と談笑し、自分の番になったのでスタジオに入ろうとすると他のドラマでNHKにいたシゲがじーっと見ていた。談笑をずっと見ていたらしい。その後、自分の撮影が終わった大泉はシゲの現場に行き、モニターでシゲの演技をチェック。挙げ句の果てにスタジオにまで潜入して影からこっそり写真を撮ってアップする。


11月20日
ハナタレナックス』ちょいのりという5人で車に乗って北海道を旅する企画で、美瑛の青い池の前で写真を撮ろうとして屈んだ際、大泉が足を踏み外しそうになり、シゲが咄嗟に助ける。二人で顔を見合わせて笑う。


12月5日
ファンミーティングにて。

大泉「みんなコーラスよかったよ!俺のメインボーカルが引き立って!ね、よかったよね!」
シゲ「もう大泉は楽屋で鬼コーチでしたから!『ほらみんな、練習するよ!』って」


7日
ファンミーティングにて。
シゲ大泉と事務所の後輩でじゃんけんに。 チョキばかり出す癖に気づかず、気づいても直すことができず人生で数えるほどしかじゃんけんに勝ったことがないと嘆くシゲ。しかし、「よし!俺チョキ出す!」 と宣言。結果、シゲは本当にチョキ出し、グーを出した大泉に負けて「心理戦に負けたー!」と叫んだ。


罰ゲームでシゲが大嫌いなノニジュースを飲むのを待っている際、ファンが司会の大泉に「洋ちゃんも飲んでー」と声をかけ、聞き逃さなかったシゲが「そうだ!毎回ノーリスクの司会やりやがって!いいんですかね、その姿勢で!」とここぞとばかりに責めまくり、大泉が飲まなければいけない空気に。そして大泉が言葉とは矛盾した笑顔で「お前のそういうとこ大嫌いだよ!」と一言。

その後、二人ともちゃんと飲んで口をあけて見せてテレマーク。その後しばらくステージ後方で二人でグッタリしていた。



ほぼ一ヶ月単位で色々ぶちこんでくれる二人、いや、大泉に感謝。見ていただければ分かるだろうが、確実にベクトルは大泉→シゲなのだ。


これがKinKi Kidsなら私はあまり深く考えずに受け入れられる。なぜなら彼らは10代前半に関西地方から関東にいきなりやってきて”ふたりぼっち”だったからだ。お互いが人間が成り立っていくお互いを一番知っていると全然キンキ担でもない私でも思える信頼と実績があるからだ。


だけど、シゲと大泉はハタチで出会い、他にも今のメンバーなど仲のいい親友たちがいる中でのこの感じ。ていうか大泉が怖い。ハタチからしか知らないのにさも「こいつのことは俺が一番分かってる」という自慢気な雰囲気。シゲがポロっと言った子供の頃のエピソードをすかさず記憶し、数年後に「こいつなんて小学生の時◯◯で〜」「中学の時に◯◯して〜」とまるで当時そこに居合わせたかのように自慢気に話し出す。


大泉、あんた戸次重幸レーダー強すぎる。



シゲがいない時でも発揮しすぎてる。この、盲目に「二人は仲良しだねっ☆」って言えない、「君たちだいぶキてるな…」と苦笑いして、でも深く考えてはいけないと思うこの気持ち。

これはしんつよだと、慎吾ちゃんが自分の誕生日につよぽんの舞台を観に韓国まで行って「誕生日は彼と一緒がいい、みたいな」と異国の地で初めて二人きりで誕生日を過ごしたと知った時も同じ感情になった。

にのあいだとレギュラー番組でやたらテンション高く「相葉さん相葉さん」と言って自分はツッコんで笑いとってるつもりだろうけど、側から見たら「あんた今日何回相葉さんって言うのよ」と思う時も同じ感情になった。にのあいの場合2ヶ月に一回くらいある。

剛健に対しては思わない。だって森田剛様が格好良過ぎるから仕方ないと思ってるから。あんだけ森田剛の側にいられるのなら誰だって三宅健になる可能性は存分にあるから。


だからジャニーズって怖い。だからTEAM NACSって怖い。一番タチ悪いのは、私のようにジャニーズ好きで、TEAM NACSも好きな人だと思う。(結構いる)


だって、同じ5人組でジャニーズがやっててTEAM NACSがやってないこと、TEAM NACSがやっててジャニーズがやってないことがあるんだもん。キャラ的、グループのイメージ的に全然オッケーだけどジャニーズが偉大すぎて、TEAM NACSがローカルすぎてできない案件があって、どっちも補ちゃったらもう抜け出す陸地がないでしょう。



だからできるだけ私は二つを自分の中の同じ土俵にあげたくて、いろいろまとめようと思う。ジャニーズしか好きではない人に理解までいかなくとも、こんな人たちもいるよとはコソコソ話したくなる。でも「やっぱジャニーズすげえ」と言いたい。


何が言いたいか分からなくなってきたけど、私は好きなものは好きなのだ。好きなものを、できるかぎり好きなままでいたいだけなのだ。ミスチルの歌詞になりそうな気持ちなのだ。


来年の年末もほぼ変わらないことを言っているだろうな、私。